中澤さんの風景画

  • 2017.03.31 Friday
  • 23:59

 

愛宕グループの中澤さんの風景画。

画面の一部を省略して透明感のある作品になっていますね。まだ途中ですが構図もシンプルで格好いいですね。

堀研展

  • 2017.03.30 Thursday
  • 18:29

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アートムーヴ2007「具象の未来へ」で岩国のぼくたちともお馴染みの画家・堀研さんの個展が東京銀座の日動画廊ではじまります。「大地の鼓動」と副題をつけて開催されるこの個展は広島市立大学芸術学部を退官されて4年、7年ぶりの大きな発表。

激しくもはかない自然界の一瞬一瞬を描きとった作品には、この作家が一貫して見つめ追いかけている「人の生」の姿が潜んでいる。今回は新たに取り組んだ「瀧」「流れ」を中心に40号から150号までの新作で構成するとあります。

 

4月11日(火)−4月24日(月)

午前10時ー午後7時まで(日曜は休廊)

日動画廊(東京都中央区銀座5−3−16(tel.03−3571−2553)

テント劇場「劇団どくんご」岩国公演

  • 2017.03.28 Tuesday
  • 11:29

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岩国の5月21日、ポップでパワフルな演劇集団「劇団どくんご」の全国ツアー公演があります。劇団どくんごは自前のテント劇場で全国を旅している知る人ぞ知る鹿児島を拠点にするユニークな劇団です。
いうまでもなく「黒テント」「赤テント」で一世を風靡したこのスタイル。自前のテントを全国数十箇所の公園や神社などに建て、演劇公演をしているのです。

 

おそらく、テレビで見かけることもないので岩国では馴染みもないかもしれませんが、じつは現場で生きるそういう人たちが全国には沢山います。

この機会にぜひぜひ彼らの演劇、彼らの芝居、生き方にふれてみましょう。きっと、フレッシュで大きな勇気を置土産にしてくれると思います。

 

5月21日sunは岩国市麻里布第三公園(通称ハト公園)に集合

時間は19時から・・・こう期待だ

予約券:2500円 中高生1300円 小学生500円

問い合わせ:090-3590-8113(あいら)

 

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手づくりフェスタ

  • 2017.03.26 Sunday
  • 14:07

心配された天気も快晴となって水西書院で行われたワークショップと手づくり民芸フェスタは朝から大盛況。多くの人がつめかけて賑わった。

わが教室の児童クラスにきている村田陽菜(小2)の折り紙も完売というからすごい。

若い人たちの企画はとにかく集客力がある。SNSで気軽に呼びかけお祭り気分で参加している感じがいいのかもしれない。

お知らせ、広報、取材もなかったので、おそらく口コミでの集客と思われるが頑張ってつづけて欲しいものである。

 

 

 

 

むらつか

  • 2017.03.23 Thursday
  • 16:04

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むらつかの野菜と果物。地元の新鮮な野菜がいっぱい。春キャベツがおいしそうだったなあ。

今年は葉ワサビを見逃した。残念。

 

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ネーブルオレンジが格安だったが、いちごと林檎を買うことに・・・

結果的には買い物カゴ二つ。段ボールで持ちかえった。

 

 

サンライフ岩国の管理のあり方

  • 2017.03.18 Saturday
  • 21:18

ここでは公共施設の管理のあり方について考えてみたい。

岩国市は数年前におこなわれた住民投票の結果が「否」であっても地域振興と財政保障とひきかえに軍事基地の増強をすすめている。このことは他の自治体とちがって米兵による犯罪や騒音被害だけでなく軍事戦略上の大きなリスクをともない基地負担とひきかえに国から多くの補助金を受けていて財政的には比較的めぐまれているともいわれてきた。

新庁舎建設の経緯に象徴されるように現在進行中の超高級米軍住宅や岩国米軍スタジアムなどのスポーツ施設の建設だけでなく、他の多くの施設にもこの資金が過剰なまでに投じられている。だが、そういう施設の管理や運営面についてはお粗末なかぎりでいっこうに改善のきざしさえない状態にある。

 

この間は久しぶりに駅前で食事することになって出かけてみると、われわれがかつて親しんだ小商いの店は様変わりしていてさびれたものだった。考えてみれば、大手企業の撤退で多くの雇用が失われたことだけでなく若者の県外流出による人口減少とともに映画館も喫茶店も書店でさえ消え失せてしまった。あるのはコンビニと居酒屋にファミレスとスーパーだけとなった。旺盛をきわめたパチンコ店でさえ最近はかなり低調になっている気がするのだが…。

このままでは現在建設中のJR岩国駅でさえ駅舎は新しくなっても人がいないという問題は残りつづけるだろう。

 

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(外から見ればこのように3ヶ所の施錠部分に丁寧に貼り付けられている)

 

さて、話はそのこととも多少は関係するかもしれないが、われわれが使用させていただいているサンライフ岩国という中高年のための施設が吉香公園内にある。一時期は「鵜飼い振興会(株)」がその施設の管理運営をしたこともあるのだが、数年前の鵜飼い舟の事故のこともあって現状ではふたたび岩国市の管轄下におかれている。(窓口は知らないけれど)

 

子ども10人くらいのクラスで絵や工作をして、時間が余れば外に出てカンケリやケイドロ、野球などをして異年齢の子どもたちと一緒に遊んでいる。当初、ここで一緒に絵を描いて遊んだ子どもたちが40歳をすぎているので、かれこれもう30年以上になるというわけだ。(株)鵜飼い振興会の管理下にあるころは何の問題もなくこれまで楽しく利用させていただいたのだが、実は最近になっていきなりこのようなハリガミが貼りつけられていて、一方的にここからの出入りが禁止されて困っている。

ご覧のとおり、だれが見ても公園内の安全で美しい環境に恵まれ出入り可能なように設計され室内外を仕切る壁や窓とはちがう通路としての機能を持っている。

 

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(隣接する吉香茶室でお茶会があるときはここから仕出し弁当や荷物を入れる)

 

一体どういうつもりか知らないけれど、利用者の意向を無視して一方的に禁止する権利がどこにあるかと不思議でならない。

この施設を管理している職員の人は定年退職後の年金受給までの期間限定でアルバイト雇用(数日の交代制)されていると推察するが、ハローワークで紹介されたというより間違いなく公的職場から天下ってきたと思われる。

この施設の管理者個人の価値観や美意識という感覚的なちがいもあるけれど、業務内容をどのように説明され理解しているのか知らないが管理という美名のもとに一方的に禁止する傾向がある。

つまり、元気で遊ぶ子どもたちを一方的に禁じることが立派な仕事と思いちがいをしている気がするのだ。彼らにとって好都合なのはそのようにして利用者を制限することなのだろうか。

当方はこの施設の開設当初から30年以上も利用していて彼らの知らない経緯も知っているというのに彼らは一方的に不勉強のまま禁じることだけをする。仕事とは何かと一度でも考えたことがあるのかと疑いたくなるのだ。残念ながら市の職員にはこのように管理が目的化しているタイプが他の部署にも多い気もする。永年、文化活動にかかわってきた者からみてこのような弊害はいたるところにあるのも事実である。

 

実は、この施設には今はなくなってしまったけれどトレーニングルームがあった。筋力トレーニングマシーンがそろっていて開設当初はぼくもこの近くに住んでいたこともあってよく利用させていただいた。だが、専門のトレーナーはいなかった。専門トレーナーのいないこういう施設は逆に大変危険なもので利用者が大けがをすることもよくある。つまり、格好良い施設は建設されても安心して利用できるためのスタッフが揃わないという問題があった。

だから、その体制の不備を克服するため講習を受けた人のみが利用できるように毎月講習会が開かれていたのだが、危険性は残ったままでそのうち利用者もいなくなったのかいつの間にか撤去され今は多目的室として卓球などに利用されている。

このように職業訓練室とかトレーニングルームなどの施設はあってもトレーナーや職業訓練できる人材がいないということや利用制度のことまで考えられていないし考えようとしないことが岩国市の施設には多すぎるのだ。

たとえば、職業訓練室には当初から簡単な工具がそろえてあったが、出入り禁止の紙を貼り付けるだけでなくここの職員はその実態がどうなってるか調査したことが一度でもあるだろうか。現状からみてあるわけがない。その工具も一方的に自由に使えないように施錠されるようにもなったこともある。

 

工具というものは消耗品で使えばだんだん摩耗するし古くなるものである。怪我もしやすい。それでも使用料金だけはそのままの条件で変わらないし新しい工具の補充もできないというのは納得できない。また、一部の電動工具がいつの間にか消失している事実もある。今ではその事実を知る人はいないかもしれないがそれこそ管理責任が問われる大きな問題と云っていい、ぼくはそう思う。

子どもが少し騒いだくらいで出入り禁止の貼り紙をするくらいなら、工具をそろえるか掃除をするかトレーナーの勉強をするかして利用サービスの向上に少しは役に立てるくらいの仕事がどうしてできないのかと思う。

つまりは、人口減少も著しく利用者も少なくなっているのだから危機意識をもって少しは気持ちよく利用してもらえるように配慮して欲しいのである。けっして、アルバイトだからというつまらん言い訳は聞きたくなのだ。

 

些細な問題のようにみえるけれど、こういうトラブルはほかの利用者との間にもあってそのことで利用をやめる残念なケースもある。衰退する岩国の将来を担う元気な子どもの活動につまらん個人的な感覚を押し付け不必要な制限を加えるべきではない。

かりに、双方の感覚や言い分に多少の相違があったとしても30年を振り返ってみればよく分かる。子どもの声はかん高く、出入りすれば多少は部屋が汚れることもあるが掃除すればいいだけのことではないか。みんな元気な良い子どもたちで取り立てて問題視することはないと思うのは保護者も一致した意見だと思う。

 

 

 

東日本大震災から6年

  • 2017.03.13 Monday
  • 12:48

東日本大震災・福一原発事故から6年、次世代とともに今あらためてこの二冊の絵本『およぐひと』(長谷川集平著、エルくらぶ)『希望の牧場』(森絵都作、吉田尚令絵、岩崎書店)を読んでみよう。

 


『およぐひと』(長谷川集平著、エルくらぶ)

 

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『希望の牧場』(森絵都作 吉田尚令絵 岩崎書店) 

 

二冊の絵本を読んで震災のこと、復興のこと、原発のこと、再稼働のことも考えてみよう。

 

 

ヒヨドリ

  • 2017.03.07 Tuesday
  • 15:43

わが家のサンゴジュに主のようになってとまっているこのヒヨドリ。

かわいい他のメジロやビタキを追い立てるので最近はこれらの鳥はあまり見かけなくなった。

 

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それでも二羽のハトとスズメたちはまき餌を求めてやってくる。

 

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スズメの習性を見ているととてもおもしろい。一羽が飛び立つとつられるように他のみんなが飛び立っていく。

やがて、また餌場にやって来ては飽きもせずこれを数回くりかえす。

ハトもスズメもヒヨドリに遠慮することはない。

 

 

町田ワールド全開

  • 2017.03.04 Saturday
  • 10:50

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パンク侍、斬られて候(町田康著、角川文庫)

 

天才・町田康を証明するに相応しい名著といえる本編『パンク侍、斬られて候』、それは本当に見事というほかない。
シュールリアリズムの奇才、あのサルバドール・ダリでさえびっくりするほどのパラドックスは時代めいた言葉や気の利いた設定からして時代小説のように受け取れるかもしれないが、じつは現代社会が抱えた問題を浮き彫りにするきわめて現代的な小説といえるのだ。

 

物語は江戸時代。街道沿いの茶店に腰かけていた一人の牢人が、そこにいた盲目の娘を連れた巡礼の老人を「ずばっ」と斬り捨てるところからはじまり、その後どういういきさつでか目が見えるようになったその娘(ろん)に竹ベラで刺され仇討ちされるまでを描いたものである。だが、その展開たるや奇想天外。まさしく、町田ワールドそのものであり自前のパラドックスが炸裂することになる。
居合わせた黒和藩士長岡主馬に理由を問われた掛十之進なる牢人は、老人がこの地に恐るべき災難をもたらす「腹ふり党」の一員であることを察して事前にそれを防止したのだと告げた。
「腹ふり党」とは何か、といえば本当にバカバカしいまでに滑稽な新興宗教のようなものなのだが、「腹ふり」を行うことによって人々は真正世界へ脱出できると説くのである。赤瀬川原平のあの“缶詰のラベル”のように、彼らはこの世界はじつに巨大な条虫の胎内にあってこの世界で起こることすべてが無意味であるという。すなわち、彼らの願いは条虫の胎外、真実・真正の世界への脱出であり、その脱出口はただひとつ条虫の肛門だというからこれはたまらなくシュール。うたがう人はイメージしてみるといい。


「腹ふり」とは一種の舞踊で、足を開いて立って、やや腰を落とす。両手を左右に伸ばして腹を左右に激しく揺すぶる。首を前後左右にがくがくさせ、目を閉じて「ああ」とか「うーん」などと呻く。これを集団で行うというから本当にすごいのだ。また、腹ふり修行の途中で死ぬことを「おへど」というから、オウム真理教の「ポア」が想起される。おそらくはこの前代未聞の事件が意識されることもこの小説の軸になっているといえそうだ。
掛十之進は黒和藩に召し抱えられ流行するとふれまわった「腹ふり党」勢力を抑え込むよう画策するが藩内の複雑な事情もあって、人語を喋る猿のひきいる猿軍団とともに暴動・暴徒化した「腹ふり党」の元幹部もはや教祖となった凶暴な茶山半郎らと闘う構図となっている。こんな展開とても説明できるものではない。
とにかく奇想天外、偏執狂的でパラドクシカルな展開の中にも現代を風刺した鋭い問いを織り交ぜているところがおもしろいのだ。

 

「あなたがたは権力者を恐れますか。恐れる必要はありません。もし領主、僧、主人、代官、家主、庄屋、親方、親分があなたがたを迫害してもあなたがたは恐れる必要はありません。なぜなら、彼らがあなたがたを迫害した瞬間、おへどとして虚空に排出されるからです。祝いなさい。振りなさい」
「うおお」群衆が再度、歓声を上げると同時に、どんどんどんどんどんどんどんどん。どんどんどんどんどんどんどんどん。太鼓の拍子が切迫、人々は狂ったように腹をふりはじめた。こうなると勢いは止まらない。(本文p200)

 

茶山半郎の掛け声とともに民衆はバカになった勢いで街をめちゃくちゃにするのだ。このように発想と展開の自在性とともにやはり文体のリズムと圧倒的な筆力がすごい。それは本当にほんとうに見事なのであります。

岩国米軍スタジアム

  • 2017.03.03 Friday
  • 11:34

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建設中の岩国米軍スタジアム。

米軍再編にともない防衛施設庁の関連予算で高級米軍住宅とともに建設されている野球、陸上競技、ソフトボール、テニスなどのスポーツ施設だ。

やや遅れ気味というがやっとその姿を現してきた。おかげで周辺道路は膨大な工事車両の土埃でいっぱい。

さてこの施設、施設庁はいまだに明らかにしていないが市民も使用できる管理体制ができるのか・・・

 

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沖縄の負担軽減と市議会議長は云うが再編を巡る住民投票結果は無視され、軍事的戦略的リスクもオープンにはされていない。

騒音や犯罪による被害は云うまでもないが、岩国は敵国から間違いなくピンポイントで標的とされているはず。

 

 

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原田美術教室の活動


♛ 第16回絵画のいろは展
2023年11月15日wed〜11月19日sun
10:00〜18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール


この展覧会は、絵を描きはじめて間もない人から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している大人に加えて、これまでTRY展として活動してきた子どもたちを含む初心者から経験者までの作品を一堂に展示する原田美術教室の研究生およそ20名で構成するものです。 アトリエや教室での日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということから、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考える契機となることを願っています。 「絵画のいろは」とは、このように制作上の技術の問題だけでなく、日常生活での活力や潤いのある生活のあり方を考える実践的問いかけに他ならないのです。 特に今回は子どもたちの作品を含めて広く深くそのことを考える風通しのいい構成となっています。研究生として親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさや表現の多様性について考え、アートのおもしろさを伝えることで地域の芸術文化活動の普及と発展に寄与したいと願うものです。














子どもの作品が大人気








♛ グループ小品展2024
2024年10月3日(水)〜10月6日(日)
10:00−18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール



この展覧会グループ小品展は、絵を描きはじめて間もない初心者から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している経験者までを含む原田美術教室の研究生で構成され、絵画のいろは展とともに隔年で開催するものです。 今回のグループ小品展では、日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということ。そして、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考えることを目的としています。 また、グループ研究生として互いの親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさを発見すると同時に表現の多様性について考え、アートの楽しさを伝えることで地域の芸術文化活動の普及と発展に寄与し貢献したいと願うものです。









 

♛ 山口県美術展覧会2019 2019年2月14日(木)−3月3日(日)9:00−17:00(入館は16:30まで) 
休館日:2月18日(月)、25日(月)
観覧料/一般:500(400)円 学生:400(300)円( )内は20人以上の団体料金
*18歳以下は無料 *70才以上の方、中東教育学校、高等学校、特別支援学校に在学する方等は無料 *障碍者手帳等をご持参の方とその介護の方1名は無料
山口県立美術館

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優秀賞 藤本スミ

入選 玉井康子

入選 中村みどり



佳作賞 浜桐陽子

原田文明の現況2021展


2021年5月19日wed−5月23日sun
10:00−18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール



本展は1990年代のはじめ頃から具体絵画として精力的に発表してきた一連の絵画作品とドローイングとインスタレーションによる新作13点で構成するのものです。













原田文明展 ドローイングインスタレーション2018


2018年11月21日wed−25日sun 10:00−18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール











ドローイングインスタレーションは、ここ十数年にわたって絵画表現の可能性について考えてきた一連の営為の中で、偶然とも必然ともいえる結果として発見されたものです。
私はこれまで「具体絵画」と称して、物質(素材)が表現目的の手段として扱われるのではなく、物質のあり方それ自体を色彩やフォルムと等しく絵画の重要な構成要素とする一連の作品を制作してきました。
ここでは行為と物質がもたらす一回性の出来事さえも絵画を成立させる重要な要素として捉え、作為的な感性によって空間へと展開されています。いうまでもなく、そのことによって生成される新しい意味と存在の可能性をリアルな知覚的世界として位置づけ、形而上学的な意味を問いかける主知的な営為と考えてきたのです。
さらに、その表現形式のあり方は平面的な二次元の世界から室内空間(場所)を構成する三次元的な世界へとその機能性を拡張し、ドローイングインスタレーションともいうべき様式へと変容させ意識化されてきたとも云えます。
私にとってもはや絵画は多元的な空間へと自在に移ろうイリュージョンの世界へと変容してきたと云うべきかもしれません。それは身体性を意識したメタフィジカルな実践として存在論的に見えかくれする場面への接近であり、換言すれば世界を包み込む現存(リアルな世界)への希求の現われというべきかも知れないのです。
本展はこれまでの多岐にわたる活動をふまえてたどりついた新作ドローイングインスタレーションの様式にさらに色彩的要素を取り入れることによって新境地への挑戦と可能性を探求する原田文明の現況とその一端を示すものです。

里の芸術一揆「里山 ART Project 吉賀」




本プロジェクトは隔年式のアートビエンナーレとして、将来の「地域」「文化」「くらし」を考える文化的なムーブメント(運動)をつくることを目的とするものです。また、地域の農耕文化や伝統に学び、芸術文化の振興発展と普及のみならず、「生活と芸術」「過去と現在」「人と地域」の交流を軸とする文化による地域づくりについて考えるものです。 このことは、吉賀町がこれまで取り組んできた自然との共存共生を願うエコビレッジ構想と合わせて、人間の営みとしての文化と里山の自然について考えることであり、里山に潜在する魅力とその可能性を再確認し文化意識の変革と活性化を推進するものです。 今回は、現代アートの最前線で活躍する8名のアーティストによる最新作を現地で制作し、地域住民とともにワークショップや生活文化など多方面での活発な交流が実現されるものと考えています。 2010年10月開催予定。

岩瀬成子話題の本棚


ジャングルジム(2022年ゴブリン書房)


ひみつの犬(2022年岩崎書店)
「いい人間になるのって難しいよ」とお姉ちゃんは言った。(p238)
児童文学として哲学的な問いをふくむシリアスな問題を子ども特有の感覚と生き生きとした表現で描いた長編物語。


わたしのあのこあのこのわたし(2021年 PHP研究所)

すれちがいながらも 助け合う ふたりの物語

秋ちゃんはすごく怒っていた。「とりかえしがつかない」と秋ちゃんはいった。
「二度と手に入らない」ともいった。どの言葉もわたしに命中した。
きいている途中から心臓がどきどきしはじめた。
わたしは秋ちゃんの怒った顔だけを見ていた。
秋ちゃんの怒りがどんどんふくらんでいくのがわかった。
秋ちゃんはわたしをゆるしてくれないかもしれない。


ネムノキをきらないで(2020年 文研出版)
この物語はおじいさんの家の庭にあるネムノキをきる話からはじまる。ぼくはネムノキをきることに反対だが枝がのびすぎてあぶなくなったから樹木医さんに相談して剪定してもらうことになった、ということだ。
「だめ、だめ。」と、ぼくは泣きながらいった。「こまったなあ。」とおじいさんはいった。お母さんはぼくの頭をなでようとした。ぼくはその手をふりはらった。「ばかだ。おとなはみんな大ばかだ。」ぼくにはもっといいたいことがあった。ネムノキについて。でも、どういえばいいかわからなかった。(…略)胸のなかは嵐のようだった。いろいろな気もちがぶつかり合っていて、どうすればもとのような落ち着いた気もちになれるのかわからなかった。(本文よりp16〜17)
家に帰った伸夫はつぎの朝、自分の部屋をでるとき何も知らずに柱をとおりかかったイエグモをつぶしてしまったことに気づく。


おとうさんのかお(2020年 佼成出版)

岩瀬成子の最新作「おとうさんのかお」が佼成出版社から出版されました。

「遠くを見ろっていったんだよね。おとうさん」と、わたしはいいました。「え」と、おとうさんはわたしをみました。「わたし、思いだした。このまえ、大川で思いだしかけていたこと。じてん車のれんしゅうをしていたときのこと。おとうさんは、『目の前ばっかり見てちゃだめ。もっと先のほうを見なきゃ』っていったよ」「そうだったかな」「『先のほうだけでもだめ、ときどき、ずっと遠くを見るんだ。ずっとずっと遠くだよ。山のむこう遠く』っていったよ」(本文よりp87)


もうひとつの曲り角(2019年 講談社)
野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化賞大賞、IBBYオナーリスト賞など数々の賞を受賞する岩瀬成子氏の最新長編作品。

柵には半開きになった木の扉がついていて、その扉に「どうぞお入りください」と青色のマジックで書かれた板がぶらさがっていた。 「いやだ。あたしはそんなところへは、ぜったいに入らないから」ときこえた。 えっ。どきんとした。 庭木のむこうからだった。わたしにむかっていったんだろうか。 わたしは耳をすまして、木々にさえぎられて見えない庭のようすをうかがった。 しんとしていた。 だれがいるんだろう。 わたしはぶらさがっている板をもう一度見た。 それから足音を立てないようにして、そっと扉のあいだから庭に入っていった。しかられたら、すぐににげだすつもりだった。ちょっとだけ、のぞいてみたかった。──本文より。 小学五年のわたしと中一の兄は二ヶ月前、母の理想の新しい家、市の東側から西側へ引っ越してきた。この町で通い出した英会話スクールが休講だったので、わたしはふと通ったことのない道へ行ってみたくなる。道のずっと先には道路にまで木の枝が伸びている家があり、白い花がちらほらと咲いて・・・・。

日本絵本賞、講談社出版文化賞、ブラチスラバ世界絵本原画展金牌、オランダ銀の石筆賞など受賞の酒井駒子氏による美しい装画にも注目!

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地図を広げて(2018年 偕成社)
父親と2人暮らしの鈴のもとに、母親が倒れたという知らせがとどく。母はそのまま亡くなってしまい、母親のもとにいた弟の圭が、鈴たちといっしょに暮らすことになった。 たがいに離れていた時間のこと、それぞれがもつ母親との思い出。さまざまな思いをかかえて揺れ動く子どもたちの感情をこまやかにとらえ、たがいを思いやりながら、手探りでつくる新しい家族の日々をていねいに描いた感動作。


ともだちのときちゃん(2017年 フレーベル館)
フレーベル館【おはなしのまどシリーズ】として出版された岩瀬成子の新刊『ともだちのときちゃん』は、イメージの広がりとこの年頃の子どもが経験する瑞々しい出会いにあふれています。(略)著者はそういう細部をみつめる子どもの感情をとてもよく描いていて、このお話しの最後のところでたくさんのコスモスの花にかこまれて青い空と雲をみつながら「ぜんぶ、ぜんぶ、きれいだねえ」とふたりの気持ちをつたえています。

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ちょっとおんぶ(2017年 講談社)
6才のこども特有のイノセントな感覚世界。この年ごろの人間だけが経験できる世界認識のあり方が本当にあるのかもしれない。あっていいとも思うし、ぼくはそれを信じていいようにも思います。名作「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ)が普遍的に愛読されるのもこの点で納得できる気がするのです。
この本の帯にあるように、絵本を卒業する必要はないけれど絵本を卒業したお子さんのひとり読みや、読みきかせにぴったり!といえるかもしれません。どうぞ、手にとって読んでみてくださいね。

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マルの背中(2016年 講談社)
父と弟の理央が暮らす家を出て母と二人で生活する亜澄は、駄菓子屋のおじさんから近所で評判の“幸運の猫”を預かることに。野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化大賞受賞作家による感動作!

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ぼくが弟にしたこと(2015年 理論社)
成長の予兆を感じさせるように父と再会した麻里生には、次第に人混みにまぎれていく父の姿は特別な人には見えなかった。著者は帯にこう書き記している。どの家庭にも事情というものがあって、その中で子どもは生きるしかありません。それが辛くて誰にも言えない事だとしても、言葉にすることで、なんとかそれを超えるきっかけになるのでは、と思います。

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きみは知らないほうがいい(2014年 文研出版)
2015年度産経児童出版文化大賞受賞。
クニさんの失踪、クラスメートの関係性が微妙に変化するいくつかのエピソード、昼間くんの手紙、錯綜するその渦の中で二人の心の変化と移ろいを軸に物語は複雑な展開をみせる。
最終章、米利の手紙にはこう書いてある。それはぐるぐると自然に起きる渦巻のようなものだった。「いじめ」という言葉でいいあらわせない出来事があちこちで渦巻いている学校。
それでも明るい光に照らされている学校。そして苦い汁でぬるぬるとしている学校。学校よ、と思う。そんなに偉いのか。そんなに強いのか。そんなに正しいのか。わたしは手でポケットの上をぽんぽんとたたいた。

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あたらしい子がきて(2014年 岩崎書店)
前作『なみだひっこんでろ』の続編のようでもあり、“みき”と“るい”姉妹のお話となっているけれど、ストーリーそのものはそれとはちがうまったく新しいものである。 ここでは、お母さんのお母さんとその姉、つまり“おばあちゃん”と“おおばあちゃん”という姉妹がいて、知的障害のある57歳の“よしえちゃん”とその弟の“あきちゃん”の姉弟が登場する。 このように“みき”と“るい”姉妹の周りにもそれぞれの兄弟が重層的に描かれている。
第52回野間児童文芸賞、JBBY賞、IBBYオナーリスト賞を受賞。

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くもりときどき晴レル(2014年 理論社)
ひとを好きになるとどうして普通の気持ちじゃなくなるのだろう。誰でもこのような不思議な感情に戸惑いを感じることがある。恋愛感情とも云えないやりきれない気持ちの動きと戸惑いをともなう心理状態のことだ。 本著は、「アスパラ」「恋じゃなくても」「こんちゃん」「マスキングテープ」「背中」「梅の道」という6つの物語で構成された短編集であるけれど、思春期を向かえる少し前になるそれぞれの子どもの現在としてそのやわらかい気持ちの揺れを瑞々しいタッチで描いたもの。

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なみだひっこんでろ(2012年 岩崎書店)
今年度第59回課題図書に決定!

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ピース・ヴィレッジ(2011年 偕成社)


大人になっていく少女たちをみずみずしく描く
「最後の場面のあまりのうつくしさに言葉をうしなった。私たちは覚えている、子どもからゆっくりと大人になっていく、あのちっともうつくしくない、でも忘れがたい、金色の時間のことを。」 角田光代
基地の町にすむ小学6年生の楓と中学1年生の紀理。自分をとりまく世界に一歩ずつふみだしていく少女たちをみずみずしく描いた児童文学。
偕成社から好評新刊発売中!

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だれにもいえない(岩瀬成子著・網中いづる画、毎日新聞社)


小さな女の子のラヴストーリー。
点くんをきらいになれたらな、と急に思った。 きらいになったら、わたしは元どおりのわたしにもどれる気がする。 だれにも隠しごとをしなくてもすむし、 びくびくしたり、どきどきしたりしなくてもすむ。(本文より)
4年生の女の子はデリケートだ。 せつなくて、あったかい、岩瀬成子の世界。 おとなも、子どもたちにもおすすめの一冊。

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まつりちゃん(岩瀬成子著、理論社)
この作品は連作短編集という形式で構成され、抑制の効いた淡々とした表現で描かれているところが新鮮である。各篇ごとにちがった状況が設定され登場人物(老人から子ども)たちはそれぞれ不安、孤独、ストレスといった現代的な悩みを抱えている。その中で全篇を通して登場する“まつりちゃん”という小さな女の子は、天使のように無垢なる存在として現れる。その女の子と関わることによって物語は不思議なこと癒しの地平へと開示され、文学的世界が立ち上がるかのようだ。 岩瀬成子の新しい文学的境地を感じさせる魅力的な一冊ともいえる。

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オール・マイ・ラヴィング(岩瀬成子著、集英社)

■ 1966年、ビートルズが日本にやって来た!14歳の少女が住む町にビートルズファンは一人だけだった。 ■ 「オール マイ ラヴィング」とビートルズは歌う。聴いていると、だんだんわたしは内側からわたしではなくなっていく。外側にくっついているいろいろなものを振り落として、わたしは半分わたしではなくなる。ビートルズに染まったわたしとなる。 ■ 岩瀬成子の新刊、1月31日集英社から好評発売中。“あの時代”を等身大の少女の目でみつめた感動の書き下ろし長編小説 『オール・マイ・ラヴィング』 ■ ビートルズ ファン必見の文学はこれだ!

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そのぬくもりはきえない(岩瀬成子著、偕成社)
■ 日本児童文学者協会賞受賞


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朝はだんだん見えてくる(岩瀬成子著、理論社) ■ 1977年、岩瀬成子のデビュー作。本書はそのリニューアル版で理論社の『名作の森』シリーズとして再発行されたもの。

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