美術教室

  • 2017.12.11 Monday
  • 12:28

原田美術教室 / 案内



受験コース

このコースでは多様化する今日的な美術の状況と受験の現実をふまえて、一人一人の個性を大切にし、造形美術の基礎的な取り組みから<見る><つくる(描く)><感じる>力を育てます。
具体的には鉛筆・木炭デッサン、油彩、水彩を中心に受験対策と徹底した基礎を学びます。また、 発想の展開、表現することの意義深さ面白さを<考える>ことから柔軟で力強い造形力がつくよう親切に指導します。




児童コース

子どもたちと一緒にいろいろな活動をしていて思うのは、考えることや感じることより先に知識(情報)を得ることに関心をもちすぎる気がします。
このコースでは、絵画や粘土遊びの他に木や金属、紙、ガラス、石などといった色々な材料にふれることを通して作品の制作に取り組みます。
造形あそびの楽しさは、ただ作品を完成することだけではなく、つくる課程で何を感じ何を考えるかということ。子どもと一緒にその創意と可能性について考えながら、道具や素材に親しむことから親切な指導をしていきます。
秋のスケッチや夏の野外あそびなどのほか、定期的に展覧会「TRY展」を開催して、
教室で制作した作品を発表します。




一般コース

文化的な営み、活力と潤いのある生活。
このコースでは、はじめての人から県美展や市美展をはじめ他の美術コンクールなどで入選入賞を果たしている人、あるいは国籍・性別・年令を問わず色々な人を対象としています。内容も油彩・水彩・アクリル画と色々ですが、人と人、表現と表現のふれあう中で、テクニックだけではなく絵を描くことで何を発見できるか、ということを問いつづけています。
また、 秋のスケッチ、美術鑑賞などのほか「絵画のいろは」展「グループ小品」展をビエンナーレ形式で交互に開催し
教室での制作発表をしています。




 

 

 

 

空の王さま

  • 2017.10.30 Monday
  • 21:56

ハトよ、ふるさとのあの空からとんでこい。ぼくとエバンズさんの夢といっしょに。

 

 

『空の王さま』(文ニコラ・デイビス 絵ローラ・カーリン 訳さくまゆみこ BL出版)という絵本をご紹介しましょう。

この絵本はJBBY会長のさくまゆみこさんが翻訳したもので、遠いイタリアからイギリスの炭鉱の町に越してきた一人の少年とその町に暮らすエバンズさんのお話です。

 

ぼくのふるさとは、お日さまが明るくて、おばあちゃんの店のバニラアイスのにおいがする場所。こしてきたこの町は、けむりがたちのぼり、石炭の粉のにおいがしている。

ぼくはよそ者ー

でも、エバンズさんにであってなにかが、かわりはじめた。いっしょにハトをとばし、いっしょに夢をおいかけはじめてから。(本文から)

 

二人はハトを遠くで放して所定の場所に帰ってくるまでの距離の長さを競いひたすらに待つ競技をめざすのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のように絵が素晴らしいですね。単に子どもの読みものとしてではなく絵本の可能性を信じて丁寧につくられているのがよく分かります。

別のいい方をすれば絵本文化の違いとでもいうべきかも知れませんね。

 

そしてもう一冊。

 

 

 

 

こちらは『ちいさなちいさなちいさなおひめさま』(ぶん二宮由紀子 え北見葉胡 BL出版)という絵本です。

 

さてさて・・・、

 

だれも見たことがない  

うつくしいおひめさまはーーー⁉   (小さい)

 

ふたりの時間とまなざし

  • 2017.09.21 Thursday
  • 09:27

 

『ともだちのときちゃん』(岩瀬成子作 植田真絵 フレーベル館)

 

子どものころ、頭のいい子や面白いことのできる友だちの頭の中をのぞいてみたいと思うことがよくありました。その友だちの頭とぼくのあたまを取り換えるとどんな感じ方や見え方ができるのだろう、と想像するのです。きっと、むずかしい計算問題もすらすらとできるのだろうな、などと考えるのです。

 

「カメのこうらの中に、なにがあるとおもう?」

このおはなしの中で、ときちゃんはそんなことばかり考えています。

 

さつきは4月生まれ、時ちゃんは3月生まれの小学2年生。

ときちゃんはだまっていることがおおいけれど、さつきはおしゃべりが大すき。

知っていることはなんでもはなしたがります。

「よく知ってるね」とほめられるとうれしくなるから。

でも、ある日、さつきはときちゃんから「生きていると、きのうとはちょっとだけちがっちゃっているよ」といわれて、かんがえてしまいます。

 

フレーベル館【おはなしのまどシリーズ】として出版された岩瀬成子の新刊『ともだちのときちゃん』は、イメージの広がりとこの年頃の子どもが経験する瑞々しい出会いにあふれています。

わたしとときちゃん、このお話しの中ではふたりの時間とまなざしは少しちがっていて、そのことがふたりにとってふしぎな感覚と感情をもたせています。もしかしたら、わたしは“いじわるをしているのかもしれない”とか、“ときちゃんみたいにしていたい”とか・・・。

おそらく、ときちゃんもしっかりもののさつきちゃんにあこがれているかもしれません。

ほどよい距離間をもつことで、心地いい友だち関係がつづけられるといえばいいのか、そういう子どもたちのようすをぼくの周りにもよくみかけることがあります。そういう子はときちゃんのように細部をみつめているのかもしれません。

著者はそういう細部をみつめる子どもの感情をとてもよく描いていて、このお話しの最後のところでたくさんのコスモスの花にかこまれて青い空と雲をみつながら「ぜんぶ、ぜんぶ、きれいだねえ」とふたりの気持ちをつたえています。

さて、子どもたちの読後の印象はどんなものでしょうか、楽しみですね。

記念セール

  • 2017.09.19 Tuesday
  • 21:58

 

 

今日はジム・ジャームッシュの『PATERSON』をみに広島に来たらこんなことに、、、

広島カープのリーグ制覇の記念セールで街中がお祭り騒ぎとなっているではないか。

 

カップ酒のおまけ付き

 

 

古書アカデミー書店も全商品が25パーセントオフ。おもわずこんなにも、、、

目をつけた全集もあるので今度は是非とも日本一になってもらいたい。

日本一セールが楽しみだ。

絵画のいろは展のDM

  • 2017.09.18 Monday
  • 15:17

 

絵画のいろは展のDMができました。

原田美術教室では来月、10月18日から22日まてシンフォニア岩国の企画展示ホールを全館使って『絵画のいろは展』を開催します。

 

この展覧会は、絵を描きはじめて間もない人から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している大人に加えて、これまでTRY展として活動してきた子どもたちを含む初心者から経験者までの作品を一堂に展示する原田美術教室の研究生およそ30名で構成するものです。
アトリエや教室での日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということ。そして、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考える契機となることを願っています。
「絵画のいろは」とは、このように制作上の技術の問題だけでなく、日常生活での活力や潤いのある生活のあり方を考える実践的問いかけに他ならないのです。
特に今回は子どもたちの作品を含めて広く深くそのことを考える風通しのいい構成となっています。研究生として親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさや表現の多様性について考え、アートのおもしろさを伝えることで地域の芸術文化活動の普及と発展に寄与したいと願うものです。

 

2017年10月18日wedー22日sun

10:00ー18:00

シンフォニア岩国企画展示ホール

 

 

新刊『春くんのいる家』

  • 2017.05.28 Sunday
  • 16:48

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春くんのいる家(岩瀬成子、坪谷令子絵、文渓堂)

 

新刊『春くんのいる家』(岩瀬成子作 坪谷令子絵 文溪堂)が出版されました。

 

テーマは家族。家族ってなんだろう?

小学四年生の日向ちゃんが問いかける切なくもさわやかな物語。

 

『マルの背中』『ちょっとおんぶ』(いずれも講談社)が刊行されたばかりの岩瀬成子さんの最新作、どうぞお楽しみください。

 

 

 

 

テント設営

  • 2017.05.20 Saturday
  • 11:40

 

劇団どくんごのテント芝居、テント設営がはじまりました。暑いので大変です。

昨日の夜、岩国入りして海沿いの静かなところで宿泊したと言っていました。

 

 

 

 

イノセントな感覚世界

  • 2017.05.13 Saturday
  • 21:08

 

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『ちょっとおんぶ』(岩瀬成子作、北見葉胡絵、講談社)

 

この本は6才になる女の子・つきちゃんのお話しで、「あな」「ちょっとおんぶ」「さむい」「アサリせんせい」「リボンごっこ」「これ、できる?」「ないしょ」と7つの短編からできています。画家・北見葉胡さんの絵とかさなるようなイメージで不思議な世界の広がりを感じさせてくれます。

 

「あ、じゃあねえ、これ、できる?」と、キツネの子はいって、どんぐりをじめんにおいてから、でんぐりがえりをしました。(p73)

 

そうです。つきちゃんは動物たちとお話ができるのですね。

○月○日、ぼくはタヌキです、とはじまる長新太さんの「ヘンテコどうぶつ日記」が思いだされるかもしれませんがやはりこの作品はこの作家独特の研ぎすまされた感覚であふれています。

北見葉胡さんも丁寧にその世界を描こうとしていることがよくわかりますね。北見さんといえばシュールリアリズムを思わせるような物静かでスタティックな画風の印象が強かったのですが、ここでは動的で新しい世界を感じさせるスタイルとなっていてこの画家の可能性と底力を感じます。

 

いまは、よるのまん中です。いま、おきてフクロウのこえをきいている子は、きっとわたしだけです。

「ホーホッホ、ホー。」

ふくろうのなきまねをしました。

「ねえ。」と、木のうしろからこえがしました。

なんだ、おきている子はわたしだけじゃなかったんだ、と、ちょっとがっかりしながら、「なに。」と、へんじしました。

「ぼく、つかれちゃったから、ちょっとおんぶ。」と、その子はいいます。

「ほんとにちょっとだけ?」というと、

「ちょっとだけでいい。」といいながら、くらい木のうしろから、くろいクマの子が出てきました。(p14)

 

この6才のこども特有のイノセントな感覚世界。この年ごろの人間だけが経験できる世界認識のあり方が本当にあるのかもしれない。あっていいとも思うし、ぼくはそれを信じていいようにも思います。名作「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ)が普遍的に愛読されるのもこの点で納得できる気がするのです。

 

この本の帯にあるように、絵本を卒業する必要はないけれど絵本を卒業したお子さんのひとり読みや、読みきかせにぴったり!といえるかもしれません。どうぞ、手にとって読んでみてくださいね。

 

ブックデザインにも注目

 

表紙絵と帯の色と文字がいいですね。あっ、キツネの絵が帯にもかさなっていますね。

 

裏表紙のイラストもいい感じ・・・

 

 

見ひらきの大きな絵、ももの木こうえんかな?

 

アサリせんせいがいますね。

 

 

気のきいたデザイン。ページ割もいい感じ。

 

動きのある子どもの表情がぴったり。

 

あっ、もぐらのあとだ!

 

表紙の絵のつづきはこうなっていますね。

 

喜多直毅クアルテット

  • 2017.05.12 Friday
  • 09:47

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5月29日(月)19:00(開場18:30)

日本キリスト教団広島流川教会(0822211813)

 

『オペリータうたをさがして』(2014年)、『うたをさがしてトリオ』(2015年)で岩国のぼくたちともお馴染みのヴァイオリン奏者喜多直毅さんたちのクアルテット(ヴァイオリン喜多直毅、バンドネオン北村聰、ピアノ三枝伸太郎、ベース田辺和弘)が広島にやってきます。

 

このメンバーはアルゼンチンタンゴを中心にジャズ、クラシック、即興演奏等々様々な分野で大活躍、演奏プログラムはすべてがオリジナル作品というからすごい。60分一部制メドレー形式の演奏でドラマ性にあふれ、1本の映画を観るがごとき印象を聴く人に与える、とあります。

彼らの1stAlbum『Winter in a Vision』は、東北地方の荒涼とした風景を描いたものでその精神性によって各方面から高い評価を得ています。

 

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何年か前、東京四谷区民ホールでのパルパル8.8)、『ユーラシアンエコ―ズ』も1ステージで印象的なものでしたがこの60分一部制のメドレー形式という流れるような演奏とドラマ性がたいへん興味深いですね。喜多さんとの再会も楽しみです。

 

黄砂

  • 2017.05.08 Monday
  • 10:45

 

城山の新緑も霞むほどの黄砂、今日はすごいです。

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絵画のいろは展2017


2017年10月18日wed〜22日sun
10:00〜18:00
シンフォニア岩国企画展示室


この展覧会は、絵を描きはじめて間もない人から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している大人に加えて、これまでTRY展として活動してきた子どもたちを含む初心者から経験者までの作品を一堂に展示する原田美術教室の研究生およそ30人で構成するものです。
アトリエや教室での日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということ。また、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考える契機となることを願っています。「絵画のいろは」とはこのように制作上の技術の問題だけでなく、日常生活での活力や潤いのある生活のあり方を考える実践的問いかけに他ならないのです。
特に今回は子どもたちの作品を含めてそのことについて考える風通しのいい会場構成となっています。研究生として親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさや表現の多様性について考え、アートのおもしろさを伝えることで地域の芸術文化活動のささやかな普及と発展に寄与したいと願うものです。

子どもの作品が大人気
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グループ小品展2016


2016年9月21日(水)〜9月25日(日)
主催:原田美術教室会員
この展覧会グループ小品展は、絵を描きはじめて間もない初心者から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している経験者までを含む原田美術教室の研究生で構成され、絵画のいろは展とともに隔年で開催するものです。 今回のグループ小品展では、日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということ。そして、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考えることを目的としています。 また、グループ研究生として互いの親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさを発見すると同時に表現の多様性について考え、アートの楽しさを伝えることで地域の芸術文化活動の普及と発展に寄与し貢献したいと願うものです。
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原田文明展 ドローイングインスタレーション2015


2015年12月2日wed−6日sun 10:00−18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール
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ドローイングインスタレーションは、ここ十数年にわたって絵画表現の可能性について考えてきた一連の仕事をとおして、偶然とも必然ともいえる結果として発見されたものです。私はこれまで「具体絵画」と称して、物質(素材)が表現目的の手段として扱われるのではなく、物質のあり方それ自体を色彩やフォルムと等しく絵画の重要な構成要素とする一連の作品を制作してきました。そこでは行為と物質がもたらす一回性の出来事をも絵画を成立させる重要な要素として捉え、作為的な感性によって空間へと展開されています。
つまり、そのことによって生成される新しい意味と存在の可能性をリアルな世界として位置づけ、その意味を問いかける主知的な営為と考えてきたのです。したがって、その作用のあり方は平面的な二次元の世界から室内空間(場所)を構成する三次元的な世界へとその機能性を拡張し、ドローイングインスタレーションともいうべき様式へと変容させ意識化されてきたとも云えるのです。
私にとってもはや絵画は物理的な意味においても多元的な空間へと自在に移ろうイリュージョンの世界へと変容してきたと云うべきかもしれません。それは身体として、あるいは存在そのものとして、確知されるべき対象として見えかくれするもの。換言すれば、世界を包み込む現存(リアルな世界)への希求の現われと云えるものかもしれません。 本展はこれまでの多岐にわたる活動をふまえて辿りついた新作ドローイングインスタレーションで構成する原田文明の現況を示すものです。

里の芸術一揆「里山 ART Project 吉賀」



本プロジェクトは隔年式のアートビエンナーレとして、将来の「地域」「文化」「くらし」を考える文化的なムーブメント(運動)をつくることを目的とするものです。また、地域の農耕文化や伝統に学び、芸術文化の振興発展と普及のみならず、「生活と芸術」「過去と現在」「人と地域」の交流を軸とする文化による地域づくりについて考えるものです。 このことは、吉賀町がこれまで取り組んできた自然との共存共生を願うエコビレッジ構想と合わせて、人間の営みとしての文化と里山の自然について考えることであり、里山に潜在する魅力とその可能性を再確認し文化意識の変革と活性化を推進するものです。 今回は、現代アートの最前線で活躍する8名のアーティストによる最新作を現地で制作し、地域住民とともにワークショップや生活文化など多方面での活発な交流が実現されるものと考えています。 2010年10月開催予定。

岩瀬成子話題の本棚



『ともだちのときちゃん』(岩瀬成子作 植田真絵 フレーベル館)
フレーベル館【おはなしのまどシリーズ】として出版された岩瀬成子の新刊『ともだちのときちゃん』は、イメージの広がりとこの年頃の子どもが経験する瑞々しい出会いにあふれています。(略)著者はそういう細部をみつめる子どもの感情をとてもよく描いていて、このお話しの最後のところでたくさんのコスモスの花にかこまれて青い空と雲をみつながら「ぜんぶ、ぜんぶ、きれいだねえ」とふたりの気持ちをつたえています。

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『ちょっとおんぶ』(岩瀬成子作 北見葉胡絵 講談社)
6才のこども特有のイノセントな感覚世界。この年ごろの人間だけが経験できる世界認識のあり方が本当にあるのかもしれない。あっていいとも思うし、ぼくはそれを信じていいようにも思います。名作「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ)が普遍的に愛読されるのもこの点で納得できる気がするのです。
この本の帯にあるように、絵本を卒業する必要はないけれど絵本を卒業したお子さんのひとり読みや、読みきかせにぴったり!といえるかもしれません。どうぞ、手にとって読んでみてくださいね。

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『マルの背中』(岩瀬成子著 講談社)
父と弟の理央が暮らす家を出て母と二人で生活する亜澄は、駄菓子屋のおじさんから近所で評判の“幸運の猫”を預かることに。野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化大賞受賞作家による感動作!

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『ぼくが弟にしたこと』(岩瀬成子著 長谷川修平絵 理論社)
成長の予兆を感じさせるように父と再会した麻里生には、次第に人混みにまぎれていく父の姿は特別な人には見えなかった。著者は帯にこう書き記している。どの家庭にも事情というものがあって、その中で子どもは生きるしかありません。それが辛くて誰にも言えない事だとしても、言葉にすることで、なんとかそれを超えるきっかけになるのでは、と思います。

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『きみは知らないほうがいい』(岩瀬成子著・長谷川集平絵、文研出版)
2015年度産経児童出版文化大賞受賞。
クニさんの失踪、クラスメートの関係性が微妙に変化するいくつかのエピソード、昼間くんの手紙、錯綜するその渦の中で二人の心の変化と移ろいを軸に物語は複雑な展開をみせる。
最終章、米利の手紙にはこう書いてある。それはぐるぐると自然に起きる渦巻のようなものだった。「いじめ」という言葉でいいあらわせない出来事があちこちで渦巻いている学校。
それでも明るい光に照らされている学校。そして苦い汁でぬるぬるとしている学校。学校よ、と思う。そんなに偉いのか。そんなに強いのか。そんなに正しいのか。わたしは手でポケットの上をぽんぽんとたたいた。

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『あたらしい子がきて』(岩瀬成子著、上路ナオ子絵、岩崎書店)
前作『なみだひっこんでろ』の続編のようでもあり、“みき”と“るい”姉妹のお話となっているけれど、ストーリーそのものはそれとはちがうまったく新しいものである。 ここでは、お母さんのお母さんとその姉、つまり“おばあちゃん”と“おおばあちゃん”という姉妹がいて、知的障害のある57歳の“よしえちゃん”とその弟の“あきちゃん”の姉弟が登場する。 このように“みき”と“るい”姉妹の周りにもそれぞれの兄弟が重層的に描かれている。
第52回野間児童文芸賞、JBBY賞、IBBYオナーリスト賞を受賞。

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『くもりときどき晴レル』(岩瀬成子著、理論社)
ひとを好きになるとどうして普通の気持ちじゃなくなるのだろう。誰でもこのような不思議な感情に戸惑いを感じることがある。恋愛感情とも云えないやりきれない気持ちの動きと戸惑いをともなう心理状態のことだ。 本著は、「アスパラ」「恋じゃなくても」「こんちゃん」「マスキングテープ」「背中」「梅の道」という6つの物語で構成された短編集であるけれど、思春期を向かえる少し前になるそれぞれの子どもの現在としてそのやわらかい気持ちの揺れを瑞々しいタッチで描いたもの。

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『なみだひっこんでろ』(岩瀬成子著、上路ナオ子絵、岩崎書店)
今年度第59回課題図書に決定!

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『ピース・ヴィレッジ』(岩瀬成子著、偕成社)


大人になっていく少女たちをみずみずしく描く
「最後の場面のあまりのうつくしさに言葉をうしなった。私たちは覚えている、子どもからゆっくりと大人になっていく、あのちっともうつくしくない、でも忘れがたい、金色の時間のことを。」 角田光代
基地の町にすむ小学6年生の楓と中学1年生の紀理。自分をとりまく世界に一歩ずつふみだしていく少女たちをみずみずしく描いた児童文学。
偕成社から好評新刊発売中!

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 『だれにもいえない』(岩瀬成子著・網中いづる画、毎日新聞社)

小さな女の子のラヴストーリー。
点くんをきらいになれたらな、と急に思った。 きらいになったら、わたしは元どおりのわたしにもどれる気がする。 だれにも隠しごとをしなくてもすむし、 びくびくしたり、どきどきしたりしなくてもすむ。(本文より)
4年生の女の子はデリケートだ。 せつなくて、あったかい、岩瀬成子の世界。 おとなも、子どもたちにもおすすめの一冊。

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『まつりちゃん』(岩瀬成子著、理論社)
この作品は連作短編集という形式で構成され、抑制の効いた淡々とした表現で描かれているところが新鮮である。各篇ごとにちがった状況が設定され登場人物(老人から子ども)たちはそれぞれ不安、孤独、ストレスといった現代的な悩みを抱えている。その中で全篇を通して登場する“まつりちゃん”という小さな女の子は、天使のように無垢なる存在として現れる。その女の子と関わることによって物語は不思議なこと癒しの地平へと開示され、文学的世界が立ち上がるかのようだ。 岩瀬成子の新しい文学的境地を感じさせる魅力的な一冊ともいえる。

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『オール・マイ・ラヴィング』(岩瀬成子著、集英社)
■ 1966年、ビートルズが日本にやって来た!14歳の少女が住む町にビートルズファンは一人だけだった。 ■ 「オール マイ ラヴィング」とビートルズは歌う。聴いていると、だんだんわたしは内側からわたしではなくなっていく。外側にくっついているいろいろなものを振り落として、わたしは半分わたしではなくなる。ビートルズに染まったわたしとなる。 ■ 岩瀬成子の新刊、1月31日集英社から好評発売中。“あの時代”を等身大の少女の目でみつめた感動の書き下ろし長編小説 『オール・マイ・ラヴィング』 ■ ビートルズ ファン必見の文学はこれだ!

51dCgDlcLQL._SS500_.jpg『そのぬくもりはきえない』(岩瀬成子著、偕成社)
■ 日本児童文学者協会賞受賞


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『朝はだんだん見えてくる』(岩瀬成子著、理論社) ■ 1977年、岩瀬成子のデビュー作。本書はそのリニューアル版で理論社の『名作の森』シリーズとして再発行されたもの。

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