人形劇公演の可能性はあるか

  • 2019.08.30 Friday
  • 09:09

 

今、あたらしい人形劇《河の童》の岩国公演を画策中・・・

かれこれ2〜30年も前のことになるかもしれないけれど、《デフ・パペットシアター・ひとみ》という人形劇団の岩国公演があった。

どういうわけかその劇団所属で制作の池内さんという人から当方へ公演の可能性について問合せのメールが届いたのだった。

 

 

ぼくたちはこれまでM21構想と称して山口県東部エリアの地域づくりをもくろんだ各種アートプロジェクトを実施してきた。アートとしては矛盾するかもしれないが精神風土をつくることを最強のアートと考え、行政と一体となった《運動》としか言えないような《無形のアート》を継続的に実施してきたことになる。

2003年の《表現の成り立ち》というプロジェクトからはじまってほぼ10年、2015年の《うたをさがしてトリオ》岩国公演を最後に一応の幕を閉じた。

残念ながら実行委員の年齢が高齢化をむかえ次世代へとバトンを繋ぐことができなかったことが主な原因の一つということかもしれない。

その間、時代は大きく変化し岩国市は旧郡部と平成の大合併をした。錦帯橋も新しく架け替えられた。米軍再編にともない岩国は極東アジア最大の軍事を基地となり市は巨額の交付金を手にした。

 

庁舎は超近代的な建物になり、国立病院も建設中の防災公園も空港も米軍とともに利用できるスポーツコンプレックスもサンライズクリーンセンターと称するごみ焼却場もすべて地域振興の名のもとに各種施設の充実は果たされた。このような変化のなかでいつの間にか岩国市は芸術文化都市を宣言し市民会館は市民文化会館になり白ヘビの館もリニューアルした。

だが、建物は充実し新しくなったものの事業の中身が抜け落ちていないか、と気になってくるのはどういうことだろう。本当に「これでいいのか」と思うのは個人的なうがった見方だろうか。

日米友好を演出する各種イベントばかりが目につくのだが、文化面だけでなく将来の社会保障や福祉はどうか通信や交通手段はどうなるのだろうとそして生活は(?)と気になってしまうのだ。 

 

ぼくたちがアートプロジェクトで奔走していた頃、ちょうど芸術文化振興基本法という法律が制定され、文化庁でも《文化による地域づくり事業》が立ち上がった。メセナ協議会の活動も活発になり助成制度も充実してきた。

メセナの機関紙メセナnoteに掲載された同協会理事の辻井喬のことばを今でもはっきりと覚えている。

日本国憲法の前文を引用しながら辻井喬は、この国が国際社会において名誉ある地位を占めることができないのは政治家のレベルが低いことだけでなく、文化力の問題があるとしてその機能と働きについて熱く語っていた。

文化の力は外交の場においても国際的信用を得る重要な役割があるし政治を浄化する力があるという。いうまでもなく、文化力とは建物の数や出版物の部数などではなく交付金による施設の充実でもない。

さらに、それは文化好きの人たちのだけの問題ではなく(自己責任などと揶揄するものでもない)この国の将来にかかわる問題だとしている。ぼくはこの国という言葉をいつも岩国とおき換えて考えてきた。

 

話をもとに戻すと、そういう経緯を経てこの度のこの話がやってきたというわけだ。ぼくはこの劇団の《河の童》という作品のPVを拝見しただけで、この人形劇の舞台芸術としての可能性を感じた。事実これまでの海外公演の実績だけでなく現代人形劇としての評価も高い。NHKの番組、あのドンガバチョの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のメンバーが立ち上げた劇団だ。

舞台芸術といえば、ぼくたちも2014年「オペリータうたをさがして」という斬新な舞台を経験し、さらに《ケイタケイとムーヴィンぐアース》と《行波の神舞》をクロスする斬新な舞台芸術を考えていただけになおさらそう思ったのかもしれない。

さらに身体的ハンディをもつ聾者の可能性をともなう舞台という点でも福祉のあり方を問うきわめて刺激的な人形劇を考えようとしたのかもしれない。

このような新しい舞台芸術を楽しめる地域でありたいと願う気持ちから詳しい話を聞こうと呼びかけているとわけなのだ。

次世代の人たちの奮起による実行委が立ち上がれば微力ながら全力でサポートしたいとぼくは思っている。

 

 

デフパペットシアター「河の童」公演説明会(池内)

日時 9月9日(月)  14時-16時

場所 シンフォニア岩国2階 和室

 

さてさて、どうなることやら・・・。

もしも岩国がダメなら、ぼくは大竹か周南でもと呼びかけている。

『語りの世界』へのご案内

  • 2019.08.20 Tuesday
  • 14:44

 

舞台役者・石毛佳世子さんの『語りの世界』のご案内です。

 

 忙しい毎日だからこそ、大切にしたいひとときがある・・・

 

プログラム

 嶌覆蓍薇のように」(家族はつらいよ!!!)山田洋次・原作

◆崔楔っ漫廖覆舛辰韻鵑世鵝紡精房・原作

日時/8月30日(金)開演14:30(開場14:00)

場所/岩国市民文化会館小ホール

入場料/大人1500円 高校生以下1000円

 

主催は岩国市中央図書館で毎月小さな子どもたちに《パネルシアター》や《読み聞かせなど》をおこないご自宅でも楽しい文庫活動をつづけておられる《そらいろのおうち》です。

 

以前にも石毛さんの語りの世界を何回か楽しんでいますが、ひと味もふた味もちがう舞台役者の語りを堪能できるまたとない機会です。

 

夏休みの締めくくりにはどうぞ「語りの世界」をお楽しみください。

 

チケットは当方でも預かっていますので原田(09011894775)までご連絡ください。

ヒロさんがやってくる

  • 2019.06.08 Saturday
  • 09:32

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シンフォニア岩国2階大会議室

6月30日(日)14:00開演(開場13:30分)

 

今年もヒロさんがやってきますよ。

松元ヒロさんの芸風は何といっても政治ネタ。

それもアベコベ内閣だからネタは尽きないし、今回はどんなネタをもってきてくれるのか楽しみ。

ニュースペーパーから《ひとり立ち》してますます絶好調!

米軍再編をめぐる住民投票のあたりから毎年、この岩国で笑いをぶっ飛ばしてくれる。

もともと一流のパンマイマーでもあるが、歴代総理の物まねや憲法くんをネタにした政治や社会の辛辣な問題を笑いでぶっ飛ばす芸風だから決してテレビでみかけることはない。

だが、近年はマルセ太郎をしのぐほどの映画をはじめとする《語り芸》がすご味を感じさせる。

立川談志師匠も絶賛するヒロさんの芸は何回みても新鮮で飽きることがない。

今回も是非ぜひご堪能あれ・・・

 

 

 

地味な生き方

  • 2019.04.26 Friday
  • 17:45

 

研究者として没頭する人生がある。

ひたすら《サル》を研究する人や《細胞》を研究する人、《クラゲ》や《ミジンコ》に没頭する人、自然科学から物理、化学、医学、生物、文学、歴史といったいろいろな世界にもそういう人がいる。

とりわけ基礎研究となれば信じられないくらい地味な作業そのものだとよく耳にすることがある。

だが、多くのノーベル賞受賞者たちが口をそろえて基礎研究の大切さを説く。現状とは真逆の価値観といえるかもしれない。

 

ここに紹介されている人はこのたび《コケムシの分類研究》で博物学者南方熊楠賞を受賞する北海道大学名誉教授の馬渡駿介さんだ。

この記事をみているとつくづくおもしろい人がいるものだなぁ、と本当におどろく。

この人いわく、若い人に「コケムシやらないか?」と聞くとほとんどの人に敬遠されるという。

「田舎ぐらし、やらないか?」として敬遠されるのとどこか似ているかもしれない。

若い人にはどうしても派手な生き方や便利な生き方にくらべると地味な生き方が敬遠されるのかもしれない。

おそらく、研究の世界ではミクロでもマクロでも、また地味でも派手でも新しい発見があるととことん引き込まれる不思議な世界があるのだと思う。

それはほとんどその人の資質というべきかもしれないが、いわゆる好奇心旺盛とか並はずれた美意識とか超こだわり症とか職人気質とか云々の類と似ているのだろうか。

おもうに、作家やアーティストも同じ穴の狢みたいなものかも・・・

 

 

挑む浮世絵 国芳から芳年へ

  • 2019.04.15 Monday
  • 15:59

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歌川国芳「相馬の古内裏」名古屋市博物館蔵

 

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広島県立美術館では特別展として「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」が開催委されています。 


会期:2019年4月13日sat〜5月26日sun

会期中無休 開館時間:9:00〜17:00
会場:3階企画展示室
※金曜日は20:00まで
※入場は閉館30分前まで
※4月13日(土)は10:00開場

 

旺盛な好奇心と豊かな表現力を武器に、幕末期の浮世絵興隆に貢献した天才絵師・歌川国芳の作品を軸に、月岡芳年や落合芳幾、歌川芳艶など国芳の弟子の作品にもスポットを当て、幕末から明治にかけて激変する社会を、彼らがどのように切り取ったのかを約150点で紹介するものです。

いつだったか、NHKの日曜美術館でも紹介されていましたがやっと広島まで巡回されてきたということです。

 

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月岡芳年

 

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歌川国芳

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月岡芳年

 

必見の浮世絵展!どうぞお見逃しなく。

ドクンゴがやってくる

  • 2019.04.12 Friday
  • 11:33

 

ドクンゴ誓いはスカーレット

2019年5月22日(水)

19:30 開演/19:00開場

麻里布第三街区公園(通称はと公園)

チケットは当方で扱っています(^_^)

 

知る人ぞ知るあのテント芝居 " 劇団ドクンゴ " がやってくる。

必見の価値あり‼

どうぞ、お見逃しなく。

 

ときはまだまだ先だけど来月五月の二十二日(水曜日) ばしょは岩国のはと公園、麻里布第三街区公園だ‼ じかんは七時の三十分からだよ。 受付けは七時からだから、いい席希望の人はわれ先に集合。

 

乞うご期待の夢芝居だよーーーーっ‼‼

 

 

八島さんの個展

  • 2019.04.10 Wednesday
  • 14:52

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2019年4月16日(火)−21日(日) 

ギャラリー恵風1.2階

 

八島正明さんの展覧会をみるため久しぶりに京都へ行くことにした。

先日、電話すると「えっ、無理しないでいいよ。遠いじゃない」と云われる。

「申し訳ない。原田くんに怒られそうな気がするよ」と八島さん。

「そんなぁ、何十年ぶりでしょうかね。ほんとうに楽しみです」とぼく。

八島さんが「初日にオープニングパーティがあるらしい」と云われるので「オレそれに出ていいですか」というと「もちろん、もちろん、大歓迎」と八島さん。

じゃあ、初日にお会いしましょう。ありがとうございます楽しみです」と電話をきった。

 

八島さんの盟友に小島喜八郎という作家がいる。小島さんも八島さんもぼくに絵画を教えてくれた最初の人で、ぼくたちはともに美術文化協会で出会った。また、浅野輝一という気のいい作家もいて小島、八島、浅野、原田の四人で「リアリズムの分岐」というグループを結成し、銀座や日本橋の画廊で独自の活動もしていた。

十年ぐらい前だったか小島さんが亡くなられた。ぼくは永い間、小島さんともお会いしていなかったことを悔やんだ。

その後、小島さんの遺作展が埼玉県立美術館で行われた。

ぼくはそのとき。悔しさと無念さの入り混じった涙が止まらなかった。控室で奥さんや娘の菊乃ちゃんたちの前でも涙が止まらずに困ったことがある。

そこでも八島さんのことを聞いていた。

八島さんもこの間来られて「おれ死んでも、こんな遺作展してもらえないと思う」といってお孫さんと遊んでいた、と。

アートムーヴ2007のとき、ぼくは八島さんの参加を呼びかけたのだが、ちょうど三重県美で八島さんの大展覧会の企画とかさなっていて実現しなかったこともあった。

「二つ返事でOKしたのに申し訳ない。原田くんに断りを入れてバチがあたったのか頭にこぶができて手術した」と呑気なことをいって気づかってくれた。

 

小島さんの奥さんたちはその三重県美の八島正明展に行かれたらしいけど、ぼくはどうしてその気にならなかったのかと悔やんだし、小島さんのこともあった。

やはり、会えるときには会おうと思うようになったのであ〜〜る。

 

 

桜のトンネル

  • 2019.04.03 Wednesday
  • 13:37

 

関所稲荷の桜のトンネル、みごとです。満開になっています。

 

 

 

 

美術教室

  • 2019.03.24 Sunday
  • 11:00

原田美術教室 / 案内



受験コース

このコースでは多様化する今日的な美術の状況と受験の現実をふまえて、一人一人の個性を大切にし、造形美術の基礎的な取り組みから<見る><つくる(描く)><感じる>力を育てます。
具体的には鉛筆・木炭デッサン、油彩、水彩を中心に受験対策と徹底した基礎を学びます。また、 発想の展開、表現することの意義深さ面白さを<考える>ことから柔軟で力強い造形力がつくよう親切に指導します。




児童コース

子どもたちと一緒にいろいろな活動をしていて思うのは、考えることや感じることより先に知識(情報)を得ることに関心をもちすぎる気がします。
このコースでは、絵画や粘土遊びの他に木や金属、紙、ガラス、石などといった色々な材料にふれることを通して作品の制作に取り組みます。
造形あそびの楽しさは、ただ作品を完成することだけではなく、つくる課程で何を感じ何を考えるかということ。子どもと一緒にその創意と可能性について考えながら、道具や素材に親しむことから親切な指導をしていきます。
秋のスケッチや夏の野外あそびなどのほか、定期的に展覧会「TRY展」を開催して、
教室で制作した作品を発表します。




一般コース

文化的な営み、活力と潤いのある生活。
このコースでは、はじめての人から県美展や市美展をはじめ他の美術コンクールなどで入選入賞を果たしている人、あるいは国籍・性別・年令を問わず色々な人を対象としています。内容も油彩・水彩・アクリル画と色々ですが、人と人、表現と表現のふれあう中で、テクニックだけではなく絵を描くことで何を発見できるか、ということを問いつづけています。
また、 秋のスケッチ、美術鑑賞などのほか「絵画のいろは」展「グループ小品」展をビエンナーレ形式で交互に開催し
教室での制作発表をしています。




 

 

 

 

県民大集会

  • 2019.03.15 Friday
  • 08:01

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上関原発をたてさせない 山口県民大集会

3月23日(土)10:00〜15:00 

会場:維新百年記念公園

 

中国電力は、上関現地のボーリング調査を再開し、抗議の声に「原発は事故を起こすもの。だから安全な新しい原発をつくる」「原発技術を残すため新規が必要」と言って上関原発計画を強引に進めようとしています。

原発のない未来のために、県民の思いを結集しましょう!!

ひとりひとりが声を上げ、立ち上がり、声と行動をつないでいきましょう!!

 

ゲスト

芸人・記者/おしどりマコ・ケン さん

詩人/アーサー・ビナード さん

福島県郡山市在住フリーライター/人見やよい さん

 

イベントスケジュール

 ヽ会&挨拶

◆,しどりマコ・ケン白熱トーク

       休憩マルシェオープン10:00〜15:00

 クロストーク:オシドリマコ・ケン、人

       見やよい、アーサー・ビナードによるト

       ークセッション

ぁ(腸

  ******今回はデモはありません。

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原田美術教室の活動


☛ 絵画のいろは展2019
2019年11月27日wed〜12月1日sun
10:00〜18:00
シンフォニア岩国企画展示室


この展覧会は、絵を描きはじめて間もない人から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している大人に加えて、これまでTRY展として活動してきた子どもたちを含む初心者から経験者までの作品を一堂に展示する原田美術教室の研究生およそ30人で構成するものです。
アトリエや教室での日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということ。また、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考える契機となることを願っています。「絵画のいろは」とはこのように制作上の技術の問題だけでなく、日常生活での活力や潤いのある生活のあり方を考える実践的問いかけに他ならないのです。
特に今回は子どもたちの作品を含めてそのことについて考える風通しのいい会場構成となっています。研究生として親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさや表現の多様性について考え、アートのおもしろさを伝えることで地域の芸術文化活動のささやかな普及と発展に寄与したいと願うものです。

子どもの作品が大人気
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☛ グループ小品展2018
2018年10月3日(水)〜10月7日(日)
シンフォニア岩国企画展示室
この展覧会グループ小品展は、絵を描きはじめて間もない初心者から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している経験者までを含む原田美術教室の研究生で構成され、絵画のいろは展とともに隔年で開催するものです。 今回のグループ小品展では、日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということ。そして、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考えることを目的としています。 また、グループ研究生として互いの親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさを発見すると同時に表現の多様性について考え、アートの楽しさを伝えることで地域の芸術文化活動の普及と発展に寄与し貢献したいと願うものです。




  

山口県美術展覧会2019


2019年2月14日(木)−3月3日(日)
9:00−17:00(入館は16:30まで) 
休館日:2月18日(月)、25日(月)
観覧料/一般:500(400)円 学生:400(300)円( )内は20人以上の団体料金
*18歳以下は無料 *70才以上の方、中東教育学校、高等学校、特別支援学校に在学する方等は無料 *障碍者手帳等をご持参の方とその介護の方1名は無料
山口県立美術館
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原田文明展 ドローイングインスタレーション2018


2018年11月21日wed−25日sun 10:00−18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール





ドローイングインスタレーションは、ここ十数年にわたって絵画表現の可能性について考えてきた一連の営為の中で、偶然とも必然ともいえる結果として発見されたものです。
私はこれまで「具体絵画」と称して、物質(素材)が表現目的の手段として扱われるのではなく、物質のあり方それ自体を色彩やフォルムと等しく絵画の重要な構成要素とする一連の作品を制作してきました。
ここでは行為と物質がもたらす一回性の出来事さえも絵画を成立させる重要な要素として捉え、作為的な感性によって空間へと展開されています。いうまでもなく、そのことによって生成される新しい意味と存在の可能性をリアルな知覚的世界として位置づけ、形而上学的な意味を問いかける主知的な営為と考えてきたのです。
さらに、その表現形式のあり方は平面的な二次元の世界から室内空間(場所)を構成する三次元的な世界へとその機能性を拡張し、ドローイングインスタレーションともいうべき様式へと変容させ意識化されてきたとも云えます。
私にとってもはや絵画は多元的な空間へと自在に移ろうイリュージョンの世界へと変容してきたと云うべきかもしれません。それは身体性を意識したメタフィジカルな実践として存在論的に見えかくれする場面への接近であり、換言すれば世界を包み込む現存(リアルな世界)への希求の現われというべきかも知れないのです。
本展はこれまでの多岐にわたる活動をふまえてたどりついた新作ドローイングインスタレーションの様式にさらに色彩的要素を取り入れることによって新境地への挑戦と可能性を探求する原田文明の現況とその一端を示すものです。

里の芸術一揆「里山 ART Project 吉賀」



本プロジェクトは隔年式のアートビエンナーレとして、将来の「地域」「文化」「くらし」を考える文化的なムーブメント(運動)をつくることを目的とするものです。また、地域の農耕文化や伝統に学び、芸術文化の振興発展と普及のみならず、「生活と芸術」「過去と現在」「人と地域」の交流を軸とする文化による地域づくりについて考えるものです。 このことは、吉賀町がこれまで取り組んできた自然との共存共生を願うエコビレッジ構想と合わせて、人間の営みとしての文化と里山の自然について考えることであり、里山に潜在する魅力とその可能性を再確認し文化意識の変革と活性化を推進するものです。 今回は、現代アートの最前線で活躍する8名のアーティストによる最新作を現地で制作し、地域住民とともにワークショップや生活文化など多方面での活発な交流が実現されるものと考えています。 2010年10月開催予定。

岩瀬成子話題の本棚


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『地図を広げて』(岩瀬成子著 理論社)
父親と2人暮らしの鈴のもとに、母親が倒れたという知らせがとどく。母はそのまま亡くなってしまい、母親のもとにいた弟の圭が、鈴たちといっしょに暮らすことになった。 たがいに離れていた時間のこと、それぞれがもつ母親との思い出。さまざまな思いをかかえて揺れ動く子どもたちの感情をこまやかにとらえ、たがいを思いやりながら、手探りでつくる新しい家族の日々をていねいに描いた感動作。

『ともだちのときちゃん』(岩瀬成子作 植田真絵 フレーベル館)
フレーベル館【おはなしのまどシリーズ】として出版された岩瀬成子の新刊『ともだちのときちゃん』は、イメージの広がりとこの年頃の子どもが経験する瑞々しい出会いにあふれています。(略)著者はそういう細部をみつめる子どもの感情をとてもよく描いていて、このお話しの最後のところでたくさんのコスモスの花にかこまれて青い空と雲をみつながら「ぜんぶ、ぜんぶ、きれいだねえ」とふたりの気持ちをつたえています。

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『ちょっとおんぶ』(岩瀬成子作 北見葉胡絵 講談社)
6才のこども特有のイノセントな感覚世界。この年ごろの人間だけが経験できる世界認識のあり方が本当にあるのかもしれない。あっていいとも思うし、ぼくはそれを信じていいようにも思います。名作「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ)が普遍的に愛読されるのもこの点で納得できる気がするのです。
この本の帯にあるように、絵本を卒業する必要はないけれど絵本を卒業したお子さんのひとり読みや、読みきかせにぴったり!といえるかもしれません。どうぞ、手にとって読んでみてくださいね。

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『マルの背中』(岩瀬成子著 講談社)
父と弟の理央が暮らす家を出て母と二人で生活する亜澄は、駄菓子屋のおじさんから近所で評判の“幸運の猫”を預かることに。野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化大賞受賞作家による感動作!

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『ぼくが弟にしたこと』(岩瀬成子著 長谷川修平絵 理論社)
成長の予兆を感じさせるように父と再会した麻里生には、次第に人混みにまぎれていく父の姿は特別な人には見えなかった。著者は帯にこう書き記している。どの家庭にも事情というものがあって、その中で子どもは生きるしかありません。それが辛くて誰にも言えない事だとしても、言葉にすることで、なんとかそれを超えるきっかけになるのでは、と思います。

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『きみは知らないほうがいい』(岩瀬成子著・長谷川集平絵、文研出版)
2015年度産経児童出版文化大賞受賞。
クニさんの失踪、クラスメートの関係性が微妙に変化するいくつかのエピソード、昼間くんの手紙、錯綜するその渦の中で二人の心の変化と移ろいを軸に物語は複雑な展開をみせる。
最終章、米利の手紙にはこう書いてある。それはぐるぐると自然に起きる渦巻のようなものだった。「いじめ」という言葉でいいあらわせない出来事があちこちで渦巻いている学校。
それでも明るい光に照らされている学校。そして苦い汁でぬるぬるとしている学校。学校よ、と思う。そんなに偉いのか。そんなに強いのか。そんなに正しいのか。わたしは手でポケットの上をぽんぽんとたたいた。

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『あたらしい子がきて』(岩瀬成子著、上路ナオ子絵、岩崎書店)
前作『なみだひっこんでろ』の続編のようでもあり、“みき”と“るい”姉妹のお話となっているけれど、ストーリーそのものはそれとはちがうまったく新しいものである。 ここでは、お母さんのお母さんとその姉、つまり“おばあちゃん”と“おおばあちゃん”という姉妹がいて、知的障害のある57歳の“よしえちゃん”とその弟の“あきちゃん”の姉弟が登場する。 このように“みき”と“るい”姉妹の周りにもそれぞれの兄弟が重層的に描かれている。
第52回野間児童文芸賞、JBBY賞、IBBYオナーリスト賞を受賞。

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『くもりときどき晴レル』(岩瀬成子著、理論社)
ひとを好きになるとどうして普通の気持ちじゃなくなるのだろう。誰でもこのような不思議な感情に戸惑いを感じることがある。恋愛感情とも云えないやりきれない気持ちの動きと戸惑いをともなう心理状態のことだ。 本著は、「アスパラ」「恋じゃなくても」「こんちゃん」「マスキングテープ」「背中」「梅の道」という6つの物語で構成された短編集であるけれど、思春期を向かえる少し前になるそれぞれの子どもの現在としてそのやわらかい気持ちの揺れを瑞々しいタッチで描いたもの。

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『なみだひっこんでろ』(岩瀬成子著、上路ナオ子絵、岩崎書店)
今年度第59回課題図書に決定!

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『ピース・ヴィレッジ』(岩瀬成子著、偕成社)


大人になっていく少女たちをみずみずしく描く
「最後の場面のあまりのうつくしさに言葉をうしなった。私たちは覚えている、子どもからゆっくりと大人になっていく、あのちっともうつくしくない、でも忘れがたい、金色の時間のことを。」 角田光代
基地の町にすむ小学6年生の楓と中学1年生の紀理。自分をとりまく世界に一歩ずつふみだしていく少女たちをみずみずしく描いた児童文学。
偕成社から好評新刊発売中!

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 『だれにもいえない』(岩瀬成子著・網中いづる画、毎日新聞社)

小さな女の子のラヴストーリー。
点くんをきらいになれたらな、と急に思った。 きらいになったら、わたしは元どおりのわたしにもどれる気がする。 だれにも隠しごとをしなくてもすむし、 びくびくしたり、どきどきしたりしなくてもすむ。(本文より)
4年生の女の子はデリケートだ。 せつなくて、あったかい、岩瀬成子の世界。 おとなも、子どもたちにもおすすめの一冊。

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『まつりちゃん』(岩瀬成子著、理論社)
この作品は連作短編集という形式で構成され、抑制の効いた淡々とした表現で描かれているところが新鮮である。各篇ごとにちがった状況が設定され登場人物(老人から子ども)たちはそれぞれ不安、孤独、ストレスといった現代的な悩みを抱えている。その中で全篇を通して登場する“まつりちゃん”という小さな女の子は、天使のように無垢なる存在として現れる。その女の子と関わることによって物語は不思議なこと癒しの地平へと開示され、文学的世界が立ち上がるかのようだ。 岩瀬成子の新しい文学的境地を感じさせる魅力的な一冊ともいえる。

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『オール・マイ・ラヴィング』(岩瀬成子著、集英社)
■ 1966年、ビートルズが日本にやって来た!14歳の少女が住む町にビートルズファンは一人だけだった。 ■ 「オール マイ ラヴィング」とビートルズは歌う。聴いていると、だんだんわたしは内側からわたしではなくなっていく。外側にくっついているいろいろなものを振り落として、わたしは半分わたしではなくなる。ビートルズに染まったわたしとなる。 ■ 岩瀬成子の新刊、1月31日集英社から好評発売中。“あの時代”を等身大の少女の目でみつめた感動の書き下ろし長編小説 『オール・マイ・ラヴィング』 ■ ビートルズ ファン必見の文学はこれだ!

51dCgDlcLQL._SS500_.jpg『そのぬくもりはきえない』(岩瀬成子著、偕成社)
■ 日本児童文学者協会賞受賞


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『朝はだんだん見えてくる』(岩瀬成子著、理論社) ■ 1977年、岩瀬成子のデビュー作。本書はそのリニューアル版で理論社の『名作の森』シリーズとして再発行されたもの。

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