新刊『地図を広げて』

  • 2018.06.16 Saturday
  • 20:05

地図を広げて(岩瀬成子著 偕成社)

 

新刊発売中

岩瀬成子の長編小説『地図を広げて』が偕成社から出版されました。

ぼくはまだ読んでいませんがとても楽しみにしています。

 

乞うご期待

 

 

ヒロ松元オンステージ

  • 2018.06.15 Friday
  • 10:07

 

今年もヒロさんがやってきますよ。

岩国ではもうお馴染みのヒロさんの芸。ますます絶好調です。それもそのはずバカ殿アベ政権をささえる面々、Wタローをはじめとする役者が勢ぞろい。

憲法くんの影もうすれるくらいのネタにあふれているあり様だから無理もない。

これは期待できそうだ

知る人ぞ知る松元ヒロのフルパワーを堪能あれ。

 

6月24日(日)午後2時スタート 

シンフォニア2階大会議室 

お見逃しなく!!!

残りわずか、当方でもチケット預かっています。

 

アイヌのお話

  • 2018.06.11 Monday
  • 13:56

 

クマと少年(あべ弘士、ブロンズ新社)

 

すばらしい絵本がでましたよーっ!

ブロンズ新社から刊行されたばかりで絵本作家・あべ弘士さんの『クマと少年』という本です。

あべさんは北海道の旭川動物園で25年の間働き、飼育係時代の動物たちとの濃密な付き合いから生きものの命と真摯に向き合ってきました。その経験が絵本つくりの原点ともいわれています。

つまり、そういう異色の絵本作家ですがアイヌの集落(コタン)の近くで生まれ育ったといわれ、おばばさんからアイヌ民族の自然や動物たちと暮らしや考え方などたくさんの話を聞かされて育ったということです。

 

この絵本はその北海道の先住民族・アイヌの自然や動物とのかかわりと暮らし、とりわけ山の神といわれるクマ(ヒグマ)の子と少年の物語を描いたものです。

アイヌの人たちの暮らしは壮大な自然なのかで‟動物たちとともに生きる”という考え方があります。でも、人が生きていくためには動物や魚のほかにも多くの作物などのいのちをいただくことになります。

アイヌはそのことのへの感謝のきもちを大きなお祭りをして神にささげ祈るのことにします。この絵本にはその熊まつり(アイヌのイヨマンテ)のことがでてきます。小さな子どものクマのいのちを神にささげ神になっていただきそのクマの肉をいただくのです。

少年と一緒に育てられた子グマ(キムルン)にもそのイヨマンテの順番がやってきますが、キムルンは少年の家から逃げ出し離ればなれになってしまいます。

それから、永い年月がたち少年も弓を射ることができる若者へと成長しふたりは奥ふかい森のなかで再会します。キムルンは神にもなれず森の中をさまよっていたことになります。

少年は森の中へ弓を放つところで物語は終わりますがそれはクマの‟死”を意味します。

 

いのちの尊厳と祭りの神話、自然への畏怖など壮大な宇宙観がこの絵本にみとめられます。それゆえにが最後はやや曖昧な感じもしますがとても感動的な絵本です。

あべ弘士さんの絵も迫力があってとてもいいですね、それは見事です。

 

一人芝居「土佐源氏」

  • 2018.05.29 Tuesday
  • 11:59

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周防大島町出身の民俗学者・宮本常一さんの著作『忘れられた日本人』のなかでも超人気の「土佐源氏」、舞台役者・坂本長利(88)さんのライフワークになった一人芝居「土佐源氏」が6月10日(日)周防大島町文化センターで上演される。

今回の公演を主催する周防大島地人協会代表の山根耕治さん(53)は「坂本さんの土佐源氏は、宮本常一の世界を深く理解し、広がっていった芸術。宮本民俗学の再考と共に、町に演劇文化を広げるきっかけにしたい」としている。

また、当日は、宮本を主人公にした戯曲「地を渡る舟」で2015年文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞した劇作家・長田育恵さんも大島町を訪れ解説や坂本さんとのトークセッションも行われるというから楽しみである。

 

4年前、岩国でこの一人芝居「土佐源氏」をはじめて鑑賞したのだが本当に独特で印象的な芝居だった。それは、まさしく必見の舞台といっていい。ぼくの恩師・佐古利正先生の次男で役者の正人さんがあの山崎努の弟子ということで坂本長利さんとも親しくされていたということだった。

その正人さんが惜しまれて他界されたこともあってご長男の利南さんらが追悼公演をされたのだがこのときは残念ながらぼくは拝見できなかった。

 

「土佐源氏」は聞き取りの名手といわれた宮本常一さんの調査で遭遇した年老いた“盲目の馬喰の色話”と云ってしまえばそれまでだが、この国の時代とともにあった歴史や生活文化、一人の馬喰のみた人情味あふれる人間の生きざまがにじみ出すような芝居でその臨場感には圧倒された記憶がある。

 

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今や周防大島は、IターンやUターンで若い人の移住が話題になっていて何やらおもしろそうな活動とその動向が注目されている。

哲学から倫理学、教育学、さらに武道家としても超有名、「廃県置藩」などを提唱し田舎暮らしを応援するユニークで幅広い活動で知られる内田樹さんらを招いて、数々の講演をくりかえし第一次産業の復興に従事しながら新しい生き方を実践している。

一方、民俗学者・宮本常一氏の出身地ということもあってその顕彰を軸としたNPO法人周防大島町郷土大学などの取り組みも活発である。昨年も話題のミュージシャン寺尾沙穂さんや民俗学者・赤坂憲雄さんを招いてコンサートやトークセッション、シンポジウムなどを企画、作家・池澤夏樹さんらを招いていろいろな取り組みをしたり積極的な活動をしている。

赤坂さんはその後も朝日新聞紙上で寺尾沙穂さんとの往復書簡という形式で掲載され注目されたばかりだ。

 

6月10日(日)15時開演(14時30分開場)乞うご期待!

前売り券は3000円で、周防大島観光協会で販売。当日券は3500円。問い合わせは山根さん(090・4654・7797)へ。

スイセン

  • 2018.03.25 Sunday
  • 18:32


春がきています。わが家のスイセンが咲いています。

中央の木の幹はモクレンでこちらのつぼみもかなり膨らんできています。



新しくオープンしたばかりの『ふぁむずキッチン』へ行ってみると多くの客で賑わっていました。





帰りに錦帯橋の桜をみるとチラホラ咲きはじめていますが、やはり今週の土日がピークになりそうです。




タラの芽も収穫、、、

奈緒ちゃんとその家族

  • 2018.03.19 Monday
  • 16:03

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てんかん症と知的障害をもつ少女・奈緒ちゃんとその家族を撮りつづけた人がいる。このドキュメント映画の監督兼プロデューサー・伊勢真一さんだ。伊勢さんは奈緒ちゃんの母・西村信子さんの実弟で奈緒ちゃんの叔父さんということになる。

このドキュメント映画『やさしくなあに』は1983年クランクイン、奈緒ちゃんシリーズの最新作である。

家族とは? 夫婦とは? 姉弟とは? 多くの問いを発するように「けんかしちゃいけないよ。やさしくなあにって言わなくちゃ・・・」と奈緒ちゃんはいう。

家族それぞれの思いと悩み、伊勢真一監督のまなざしは家族の現実を包み込むようなあたたかさとやさしさに溢れている。

35年にわたる『奈緒ちゃん』シリーズは、奈緒ちゃんが8歳のころから撮影されてきたもので、いわば35年間の記録ということになる。『奈緒ちゃん』『ぴぐれっと』『ありがとう』『みなみ風1・2』『やさしくなあに』と作品化され、自明のようにこの監督のライフワークとなっているのかもしれない。

 

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ぼくの教室の教え子にも3歳で髄膜炎にかかり「てんかん症」と「知的障害」をもつ子がいたけれど、今ちょうどこの映画の奈緒ちゃんと同じくらいの年齢になっているのかもしれない。

その子はお父さんの仕事の都合で宇部市に転居したのだが今でも年賀はがきで近況を教えてくれる。最近ではボーリングの全国大会などに出場して元気で頑張っているという。

2006年の国民文化祭(山口)で行われた宇部の彫刻展のとき食事に誘われ自宅を訪ねたことがあった。奈緒ちゃんの家族と同じように明るくてあたたかみのある良い感じの家族だった。

 

この映画で特に印象的なのはとにかくお母さんのパワーと奈緒ちゃんの笑顔だ。

ここでは夫婦の問題、お父さんの葛藤、奈緒ちゃんの弟・記一さんのどうにもならない深い思いや悩み、母の実弟でなければなかなか撮りづらい難しい局面でも出来るだけ忠実に丁寧に描かれていて感動的である。

2016年相模原市の障害者施設殺傷事件にふれ、奈緒ちゃんの母・信子さんが「私たちを嫌っている人もいる」と発する言葉にドキッとさせられた。その事件でも各方面から福祉のあり方についていろいろな指摘があったけれど、隔離保護の充実だけではなく障害をもつ人とともに共生・共有する社会がどのように実現されるべきかと考えさせられる。

そしてこのことは、ぼくたちの老後とも重なる切実な問題であるともいえる。

 

尚、この映画の自主上映の問い合わせは「いせフィルム」まで。

連絡先はこちら(TEL 03-3406-9455  FAX 03-3406-9460  Email:ise-film@rio.odn.ne.jp)

 

米軍のスポーツ関連施設

  • 2018.02.18 Sunday
  • 18:23

かつて、岩国の市民に親しまれてきた“鎮守の森”(愛宕山)にこんな施設が、、、。

 

 

ソフトボール施設が2面。背後に見えるのは国立医療センターの関連施設。

 

 

米軍のキズナスタジアム正面入口。日米の国旗があげられています。

この間は広島カープ由宇二軍球場の一部補修工事のためカープ二軍キャンプが3〜4日間おこなわれ、ルーキーの中村選手目当てに多くのファンが詰めかけたばかりだ。

 

 

バックネット裏の観客席。5月には広島カープ二軍の公式試合が予定されているらしい。

 

 

こちらは内野席スタンド。今日は地元の野球愛好家たちが練習していますね。

 

 

こちらは外野席方向。

 

 

米軍岩国基地の滑走路もよく見える。手前左下は高水高校、岩国短期大学。

 

 

こちらは完成されたばかりの陸上競技場、背後にはカルチャーセンターの関連施設。

 

 

バスケット施設2面。そのほか、バーベキューなどが楽しめる関連施設が10〜20個、遊園施設やグリーン広場を囲むように外周にはジョギングコースも備えられている。

 

すごい施設が出来たもんだ。極東最大級の高機能を備えた複合的な新基地の〈おもいやり〉施設だ。

つまり、これらの施設は米軍再編を受け入れ軍事戦略都市となることと引き換えに借用が許可されたということになる。

今日は久しぶりの好天気に誘われてはじめてこの施設を散策してみたが、少子高齢化が著しい岩国にとって今後どんな意味をもってくるのだろう。

 

さらに、テニスやサンドバレーなどの施設も完備されることになっているという。

 

 

食と農の映画祭in岩国

  • 2018.01.13 Saturday
  • 20:13

ドキュメント映画『カレーライスを一から作る』(前田亜紀監督作品)

2018年1月20日(土)10時30分〜上映  13時30分〜上映

シンフォニア岩国多目的ホール

一般:前売り800円(当日999円)高校生以下:500円(当日券のみ)

 

 

探検家で医師でもある武蔵野美術大学教授・関野吉晴による「食」の探検 一杯のカレーに何を知る?

 

霊長類学者・京大総長山際寿一さんも絶賛!!

ヒトは他の生き物を食べなくては生きられない。でも生き物って何だ。そんな単純なことがわからなくなった現代を、食の一切を体験することによって考えなおす衝撃の授業。

 

 

この作品は探検家で医師でもある武蔵野美術大学教授・関野吉晴さんんと武蔵野美大の学生たちによる課外ゼミによる2015年の活動から「一からカレーライスを作る」取り組みを記録したドキュメント作品だ。

関野さんの意図は「モノの原点がどうなっているかを探していくと社会が見えてくる。カレー作りを通して学生たちに色々なことに”気づいて”もらいたい」とするものでこの呼びかけに100名を超える美大生たちが集まったという。

「おいしいカレーが食べたくて・・・」そんなつもりで始めたが、思うように野菜は育たず、雑草に悪戦苦闘。一杯のカレーのための果てしない道のりに、多くの学生が挫折する一方、世話に励むあまり家畜に愛着が湧き、殺すべきか葛藤する者も・・・。

これは「食べる」「生きる」という、人間にとってごく当たり前で、基本的な営みを見つめ直すドキュメンタリー映画である。

 

関野吉晴 1949年生まれ。人類の足跡を辿る「グレートジャーニー」の探検で知られる。1999年植村直己冒険賞を受賞。

 

モノや情報に溢れた今だからこそ人が生きてきた原初の営みを想像してみたい。過去へと回帰するのではなく想像力を喚起するのだ。想像力の喚起によって現代に生きるぼくたちの立ち位置もみえ方も変わってくるかもしれない。食のあり方から社会や環境の問題がみえてくるように・・・

『カレーライスを一から作る』どうぞお見逃しなく1!

ファンタジーの王様

  • 2018.01.13 Saturday
  • 17:42

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武井武雄展 2018年1月5日(金)―2月18日(日) 9時30分〜17時(入館は16時30分まで)

 

周南市美術博物館

月曜休館 ただし1月8日(月・祝)、2月12日(月・振休)開館

1月9日(火)、2月13日(火)休館

※1月5日(金)は、9時〜開会式を行います。

 

一 般:1,000円(800円)大学生: 800円(600円)( )は前売および20名以上の団体 18歳以下無料

※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳等をご持参の方とその介護の方は無料 ※本展をご鑑賞の際は、常設展も無料でご覧いただけます

 

現在、周南市美術博物館では大正昭和と活躍したファンタジーの王様、児童画のパイオニアと称される画家武井武雄の展覧会が開催されています。数年前のインドのニューデリーで行われたIBBYの大会に寄せられた格調高い皇后陛下の基調講演でもこの画家のことにふれられています。

武井武雄は、「こどものために描かれる絵画はそれ自体がすぐれた芸術作品でなくてはならない」という主張のもと、こどもの魂にふれる絵の創造をめざし、「日本童画のパイオニア」と称されています。

『コドモノクニ』『チャイルドブック』『キンダーブック』などで彼の作品に出会われた方も多いことでしょう。

大正から昭和にかけて、子どもたちは彼の生み出すファンタジーで育ってきたといっても過言ではありません。

そういった童画制作の一方、版画や「本の宝石」ともよばれる刊本作品、「イルフトイス」と名付けた玩具、文学、デザインなど、幅広い創作活動を行っています。

今回の展覧会では、ふるさと長野県岡谷市にあるイルフ童画館のご協力をいただき、武井武雄の多彩な作品世界を紹介します。

ユーモアと優しさに包まれた魅力あふれる武井武雄の世界をお楽しみください。

 

周南市美術博物館の新年早々の企画展です。このチャンス、知るひとぞ知る武井武雄の世界をどうぞお見逃しなく!

 

豆苗の第2弾

  • 2018.01.11 Thursday
  • 00:37

豆苗(とうみょう)の第2弾。




勢いが出てきました。鮮やかなグリーンです。


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絵画のいろは展2017


2017年10月18日wed〜22日sun
10:00〜18:00
シンフォニア岩国企画展示室


この展覧会は、絵を描きはじめて間もない人から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している大人に加えて、これまでTRY展として活動してきた子どもたちを含む初心者から経験者までの作品を一堂に展示する原田美術教室の研究生およそ30人で構成するものです。
アトリエや教室での日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということ。また、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考える契機となることを願っています。「絵画のいろは」とはこのように制作上の技術の問題だけでなく、日常生活での活力や潤いのある生活のあり方を考える実践的問いかけに他ならないのです。
特に今回は子どもたちの作品を含めてそのことについて考える風通しのいい会場構成となっています。研究生として親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさや表現の多様性について考え、アートのおもしろさを伝えることで地域の芸術文化活動のささやかな普及と発展に寄与したいと願うものです。

子どもの作品が大人気
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グループ小品展2016


2016年9月21日(水)〜9月25日(日)
主催:原田美術教室会員
この展覧会グループ小品展は、絵を描きはじめて間もない初心者から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している経験者までを含む原田美術教室の研究生で構成され、絵画のいろは展とともに隔年で開催するものです。 今回のグループ小品展では、日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということ。そして、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考えることを目的としています。 また、グループ研究生として互いの親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさを発見すると同時に表現の多様性について考え、アートの楽しさを伝えることで地域の芸術文化活動の普及と発展に寄与し貢献したいと願うものです。
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原田文明展 ドローイングインスタレーション2015


2015年12月2日wed−6日sun 10:00−18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール
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ドローイングインスタレーションは、ここ十数年にわたって絵画表現の可能性について考えてきた一連の仕事をとおして、偶然とも必然ともいえる結果として発見されたものです。私はこれまで「具体絵画」と称して、物質(素材)が表現目的の手段として扱われるのではなく、物質のあり方それ自体を色彩やフォルムと等しく絵画の重要な構成要素とする一連の作品を制作してきました。そこでは行為と物質がもたらす一回性の出来事をも絵画を成立させる重要な要素として捉え、作為的な感性によって空間へと展開されています。
つまり、そのことによって生成される新しい意味と存在の可能性をリアルな世界として位置づけ、その意味を問いかける主知的な営為と考えてきたのです。したがって、その作用のあり方は平面的な二次元の世界から室内空間(場所)を構成する三次元的な世界へとその機能性を拡張し、ドローイングインスタレーションともいうべき様式へと変容させ意識化されてきたとも云えるのです。
私にとってもはや絵画は物理的な意味においても多元的な空間へと自在に移ろうイリュージョンの世界へと変容してきたと云うべきかもしれません。それは身体として、あるいは存在そのものとして、確知されるべき対象として見えかくれするもの。換言すれば、世界を包み込む現存(リアルな世界)への希求の現われと云えるものかもしれません。 本展はこれまでの多岐にわたる活動をふまえて辿りついた新作ドローイングインスタレーションで構成する原田文明の現況を示すものです。

里の芸術一揆「里山 ART Project 吉賀」



本プロジェクトは隔年式のアートビエンナーレとして、将来の「地域」「文化」「くらし」を考える文化的なムーブメント(運動)をつくることを目的とするものです。また、地域の農耕文化や伝統に学び、芸術文化の振興発展と普及のみならず、「生活と芸術」「過去と現在」「人と地域」の交流を軸とする文化による地域づくりについて考えるものです。 このことは、吉賀町がこれまで取り組んできた自然との共存共生を願うエコビレッジ構想と合わせて、人間の営みとしての文化と里山の自然について考えることであり、里山に潜在する魅力とその可能性を再確認し文化意識の変革と活性化を推進するものです。 今回は、現代アートの最前線で活躍する8名のアーティストによる最新作を現地で制作し、地域住民とともにワークショップや生活文化など多方面での活発な交流が実現されるものと考えています。 2010年10月開催予定。

岩瀬成子話題の本棚



『ともだちのときちゃん』(岩瀬成子作 植田真絵 フレーベル館)
フレーベル館【おはなしのまどシリーズ】として出版された岩瀬成子の新刊『ともだちのときちゃん』は、イメージの広がりとこの年頃の子どもが経験する瑞々しい出会いにあふれています。(略)著者はそういう細部をみつめる子どもの感情をとてもよく描いていて、このお話しの最後のところでたくさんのコスモスの花にかこまれて青い空と雲をみつながら「ぜんぶ、ぜんぶ、きれいだねえ」とふたりの気持ちをつたえています。

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『ちょっとおんぶ』(岩瀬成子作 北見葉胡絵 講談社)
6才のこども特有のイノセントな感覚世界。この年ごろの人間だけが経験できる世界認識のあり方が本当にあるのかもしれない。あっていいとも思うし、ぼくはそれを信じていいようにも思います。名作「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ)が普遍的に愛読されるのもこの点で納得できる気がするのです。
この本の帯にあるように、絵本を卒業する必要はないけれど絵本を卒業したお子さんのひとり読みや、読みきかせにぴったり!といえるかもしれません。どうぞ、手にとって読んでみてくださいね。

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『マルの背中』(岩瀬成子著 講談社)
父と弟の理央が暮らす家を出て母と二人で生活する亜澄は、駄菓子屋のおじさんから近所で評判の“幸運の猫”を預かることに。野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化大賞受賞作家による感動作!

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『ぼくが弟にしたこと』(岩瀬成子著 長谷川修平絵 理論社)
成長の予兆を感じさせるように父と再会した麻里生には、次第に人混みにまぎれていく父の姿は特別な人には見えなかった。著者は帯にこう書き記している。どの家庭にも事情というものがあって、その中で子どもは生きるしかありません。それが辛くて誰にも言えない事だとしても、言葉にすることで、なんとかそれを超えるきっかけになるのでは、と思います。

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『きみは知らないほうがいい』(岩瀬成子著・長谷川集平絵、文研出版)
2015年度産経児童出版文化大賞受賞。
クニさんの失踪、クラスメートの関係性が微妙に変化するいくつかのエピソード、昼間くんの手紙、錯綜するその渦の中で二人の心の変化と移ろいを軸に物語は複雑な展開をみせる。
最終章、米利の手紙にはこう書いてある。それはぐるぐると自然に起きる渦巻のようなものだった。「いじめ」という言葉でいいあらわせない出来事があちこちで渦巻いている学校。
それでも明るい光に照らされている学校。そして苦い汁でぬるぬるとしている学校。学校よ、と思う。そんなに偉いのか。そんなに強いのか。そんなに正しいのか。わたしは手でポケットの上をぽんぽんとたたいた。

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『あたらしい子がきて』(岩瀬成子著、上路ナオ子絵、岩崎書店)
前作『なみだひっこんでろ』の続編のようでもあり、“みき”と“るい”姉妹のお話となっているけれど、ストーリーそのものはそれとはちがうまったく新しいものである。 ここでは、お母さんのお母さんとその姉、つまり“おばあちゃん”と“おおばあちゃん”という姉妹がいて、知的障害のある57歳の“よしえちゃん”とその弟の“あきちゃん”の姉弟が登場する。 このように“みき”と“るい”姉妹の周りにもそれぞれの兄弟が重層的に描かれている。
第52回野間児童文芸賞、JBBY賞、IBBYオナーリスト賞を受賞。

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『くもりときどき晴レル』(岩瀬成子著、理論社)
ひとを好きになるとどうして普通の気持ちじゃなくなるのだろう。誰でもこのような不思議な感情に戸惑いを感じることがある。恋愛感情とも云えないやりきれない気持ちの動きと戸惑いをともなう心理状態のことだ。 本著は、「アスパラ」「恋じゃなくても」「こんちゃん」「マスキングテープ」「背中」「梅の道」という6つの物語で構成された短編集であるけれど、思春期を向かえる少し前になるそれぞれの子どもの現在としてそのやわらかい気持ちの揺れを瑞々しいタッチで描いたもの。

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『なみだひっこんでろ』(岩瀬成子著、上路ナオ子絵、岩崎書店)
今年度第59回課題図書に決定!

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『ピース・ヴィレッジ』(岩瀬成子著、偕成社)


大人になっていく少女たちをみずみずしく描く
「最後の場面のあまりのうつくしさに言葉をうしなった。私たちは覚えている、子どもからゆっくりと大人になっていく、あのちっともうつくしくない、でも忘れがたい、金色の時間のことを。」 角田光代
基地の町にすむ小学6年生の楓と中学1年生の紀理。自分をとりまく世界に一歩ずつふみだしていく少女たちをみずみずしく描いた児童文学。
偕成社から好評新刊発売中!

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 『だれにもいえない』(岩瀬成子著・網中いづる画、毎日新聞社)

小さな女の子のラヴストーリー。
点くんをきらいになれたらな、と急に思った。 きらいになったら、わたしは元どおりのわたしにもどれる気がする。 だれにも隠しごとをしなくてもすむし、 びくびくしたり、どきどきしたりしなくてもすむ。(本文より)
4年生の女の子はデリケートだ。 せつなくて、あったかい、岩瀬成子の世界。 おとなも、子どもたちにもおすすめの一冊。

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『まつりちゃん』(岩瀬成子著、理論社)
この作品は連作短編集という形式で構成され、抑制の効いた淡々とした表現で描かれているところが新鮮である。各篇ごとにちがった状況が設定され登場人物(老人から子ども)たちはそれぞれ不安、孤独、ストレスといった現代的な悩みを抱えている。その中で全篇を通して登場する“まつりちゃん”という小さな女の子は、天使のように無垢なる存在として現れる。その女の子と関わることによって物語は不思議なこと癒しの地平へと開示され、文学的世界が立ち上がるかのようだ。 岩瀬成子の新しい文学的境地を感じさせる魅力的な一冊ともいえる。

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『オール・マイ・ラヴィング』(岩瀬成子著、集英社)
■ 1966年、ビートルズが日本にやって来た!14歳の少女が住む町にビートルズファンは一人だけだった。 ■ 「オール マイ ラヴィング」とビートルズは歌う。聴いていると、だんだんわたしは内側からわたしではなくなっていく。外側にくっついているいろいろなものを振り落として、わたしは半分わたしではなくなる。ビートルズに染まったわたしとなる。 ■ 岩瀬成子の新刊、1月31日集英社から好評発売中。“あの時代”を等身大の少女の目でみつめた感動の書き下ろし長編小説 『オール・マイ・ラヴィング』 ■ ビートルズ ファン必見の文学はこれだ!

51dCgDlcLQL._SS500_.jpg『そのぬくもりはきえない』(岩瀬成子著、偕成社)
■ 日本児童文学者協会賞受賞


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『朝はだんだん見えてくる』(岩瀬成子著、理論社) ■ 1977年、岩瀬成子のデビュー作。本書はそのリニューアル版で理論社の『名作の森』シリーズとして再発行されたもの。

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