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# フォーラム2013〈岩国〉“オペリータ うたをさがして”岩国公演
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1月17日金曜日、フォーラム2013〈岩国〉「オペリータうたをさがして」岩国公演が終了。
コントラバスの斎藤徹さんと書家で随筆家の乾千恵さんのコンビを軸に広がった「千恵の輪」は最終公演にふさわしい見事なかたちで完結した。
集客数も当方が思っていた最低限の結果はクリアできたように思っている。
車いすのお年寄りから1才にも満たない赤ちゃんを抱いて観に来てくれた人、パーキンソン病に苦しんでいる高齢者の人もいた。



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お昼に岩国入りした面々は最終日とあってかなりの疲れが感じられたが、早速舞台担当者と打ち合わせをする。簡単な照明の仕込みを13時から頼むことにして、気分転換に錦帯橋を散策することになった。
澄み切った錦川の流れと錦帯橋の美しさに疲れも洗い流されるような気持ちのいい時間を過ごすことができた。近くのレストランで”大名ご膳”なる昼食をゆっくりと楽しんでからホテルへ移動。ぼくはスタッフとの打ち合わせでシンフォニア岩国の会場へとまわった。



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リハーサル風景


17時からリハーサルがはじまり早めのお客さんも17時半くらいからちらほらと見えてきた。感動のあまり、神戸公演から追っかけてきた神戸大の学生がいたり、京都や広島公演のスタッフがいたり、会場はとてもいい雰囲気となっていた。


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舞台はオリヴィエさんのバンドネオンのソロからはじまりジャンさんの巡礼の旅の場面へと静かに移っていく。
思いがけないアクシデントによって設定された二人のソプラノ歌手の”うた”は圧巻だった。それというのも、さとうじゅんこさんの声帯結節のアクシデントから急きょ起用され見事に代役をこなしてきた松本泰子さんに加えて、岡山公演から復活されたさとうさんが参加して二人ソプラノという豪華キャストとなっていたのだ。怪我の巧妙とはひょっとしてこのことかも…



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観衆の反応もよく舞台は観客と一体化し、生命力の回復と再生の”うた”は確かに共鳴したようにも感じ取れた。
徹さんが菩薩と守護神と称する二人のソプラノは天才的なバイオリン、コントラバス、バンドネオン、さらにジャンさんの独特のダンス表現と重複し織り込まれ、それは見事なまでに完結され素晴らしいオペリータの舞台となった。



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打ち上げ(交流会)
 
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# フォーラム2013〈岩国〉“オペリータ うたをさがして”
フォーラム2013〈岩国〉実行委員では、山口県東部エリアの地域づくりを考えるこれまでのⅯ21プロジェクトの一貫事業として特別企画『オペリータ/うたをさがして』の岩国公演を開催します。音楽監督に岩国のみなさんともお馴染みの斎藤徹さんを迎え、乾千恵さん脚本による小オペラ形式の舞台公演となります。プロデュースは斎藤朋(マルメロ)さん。
 
いま、中野のポレポレ座公演で収録したCDを毎日聴いているけど、ジャワガムランの屈指の歌い手さとうじゅんこさんのソプラノは凄いぞ!ぶったまげるぞ!
これに天才的なバイオリン奏者喜多直毅、バンドネオン奏者オリヴィエ・マヌーリが参加、さらにジャンさん(ジャン・サスポータス)の詩情あふれるダンスを想像するだけで素晴らしい舞台になることは間違いない。
 
岩国に限らず、一人でも多くの人に観てほしいしチケット発売が待ち遠しい内容だ。

 

『オペリータ/うたをさがして』    
シンフォニアいわくに多目的ホール
2014年1月17日(金) 19:00開演(18:30開場)
主催:フォーラム2013〈岩国〉実行委員会
後援:岩国市、岩国市教育委員会
問い合わせ09011894775(原田


 
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# Forum 2012〈岩国〉マドモアゼル・シネマ 旅するダンス「東京タンゴ秋」
フォーラム2012〈岩国〉実行委員会(委員長・野上悦生)では、マドモアゼル・シネマ 旅するダンス「東京タンゴ秋」の舞台公演を開催。会場となったシンフォニア岩国の多目的ホールは超満員の観客で大いに盛り上がった。220席からあふれた観衆は仕方がないので最前列の前に御座敷きの床に座り込んで鑑賞することに・・・

今回の作品ではプリマバレリーナの尾本安代さんと男性ダンサーの松本大樹さんが加わり、ユニークな構成で楽しく分かりやすい内容となっていた。コミカルな場面あり滑稽なやりとりもあり、マドは観客の笑いさえ誘う余裕をみせた。何よりも表情の豊かさと美しい彼女たちのカラダに会場は圧倒され魅了された。

海外公演や地方公演の経験を重ねることで、マドモアゼル・シネマは確実に成長していることを印象づけた。

午前1時までつづいた「打ち上げ」でもほとんどのダンサーが「観客の素直な反応が好意的でとても励みになった」と話していた。
つまり、岩国公演は超満員の観客とダンサーが一体となった素晴らしい舞台となったともいえるだろう。最後にステージに上がったワークショップに参加した子どもたちの表情も輝いていた。

本公演に来てくれた観客とすべてのスタッフ・関係者に感謝します。
皆さんどうもありがとうございました。



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錦帯橋を渡るマドモアゼル・シネマのダンサーたち

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白山神社をお参りして公演の成功を祈願

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軽いストレッチ体操(マドメソッド)からWSがはじまった

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今回のWSには地元の子どもたちが多く集まった

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戸惑っていた参加者もいい感じ・・・

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簡単そうでけっこうハード 

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WSの参加者もマドの公演最後に同じステージにたった

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感動的なラストシーン・・・

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パワフルで女性らしいしなやかなダンスに魅了される超満員の観客

この作品「東京タンゴ」は、ピナ・バウシュ率いるドイツのヴッパタール舞踊団の元中心メンバーの一人ジャン・ローレン・サスポータスさんの振付・監修で2004年に今回の芸術監督伊藤直子さんの故郷鹿児島で初公演された。その後、リメイクを重ね今にいたる。

ジャンさんが村長役になったその作品で
いう印象的な台詞がある。カラダは人の本です。つまり、ぼくたちのカラダは考え方や思いなど歴史が刻まれている書物だというのだ。最近読んだばかりの笠井叡さんの著書『カラダという書物』でも同じことが記述されていた。このことは『東京タンゴ』を理解するときの大切なキーワードのようでもある。

ここで話は少しジャンプ・・・。
『国民文化祭2006やまぐち』があった年、ぼくたちは『フォーラム2006〈岩国〉ジャン・サスポータス&斉藤徹DUOパフォーマンス』を開催した。ということで、岩国のぼくたちともお馴染みのジャン・サスポータスがテレビに出演した。女優の夏木マリが出演する『旅のチカラ』というNHKBSの番組(4日放送)だ。


番組では、ピナのコンテンポラリーダンスに衝撃を受けた夏木マリがドイツのヴッパタールとピナが育ったゾーリンゲンを訪ねる。3
年前、68歳で亡くなったピナ・バウシュへの想いを求めてヴッパタールを訪ね、夏木がジャンさんのワークショップに参加する内容だ。そして、ジャンさんからピナのダンス、創作について学ぶというもの。

だが、最後はどこかヘン?何となく今村昌平って感じになったのが可笑しかったかな。




 
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# Forum 2012〈岩国〉マドモアゼル・シネマ 旅するダンス「東京タンゴ秋」
今秋10月2日(火)の午後7時(6時半開場、7時開演)、シンフォニア岩国多目的ホールにおいて、マドモアゼル・シネマを東京からお招きして『旅するダンス2012東京タンゴ秋』というコンテンポラリーダンスの岩国公演を開催します。

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本公演はこれまで山口県東部地域において芸術文化の振興発展、活力と潤いのある地域づくりを考える文化的なムーブメント(運動)の実現をめざす、として取り組んできた10年計画(M21プロジェクト構想)の一環事業として位置づけ、「フォーラム2012〈岩国〉」として開催するものです。

今回の『東京タンゴ』は、5年前に行なわれた『不思議な場所』につづいて行なわれる2回目の岩国公演となります。

このフォーラムが現代社会の諸問題と私たちの現在を見つめ、これまでの価値観を相対的に捉えかえす眼差しとともに、豊かな想像力をもって将来の「地域」「文化」「暮らし」について考える契機ともなれば幸いです。

(フォーラム2012〈岩国〉総合ディレクター:原田文明)


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知っていると思っていたものが、いや知ってはいなかったんだと気づく瞬間、感動がおきる。女性だけで踊るマドモアゼル・シネマのダンスは、わたしの中の古い美を壊す。そして全身が新しい光で包まれるのを感じる。

強さも弱さも、美も醜も、喜びも哀しみも肉体と共にある。彼女たちの内側からあふれ出る生命の力は霊的でもあり神話的でさえある。ダンスのその一瞬その一瞬に美が宿っている。女はこんなにも美しかったのかと思う。

女性はぜったい見逃さないでほしい。そして男性にもぜひ見てほしい。

(作家:岩瀬成子)


乞うご期待!    
みなさ〜ん、ぜひ是非ご来場くださいね。








 
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# 路地プロジェクト・里山 vol.2
いままで進めようとしてきたSAPY2010プレ事業は、私の「路地プロジェクト・里山」という展覧会(4月16日thu−5月16日sat、エコビレッジかきのきむら会場と同時発表)の開催をもって終了することとなった。たいへん残念なことであるが、実に不思議というか奇妙なコトになってしまった。
したがって、第三回実行委員会をもってこれまでの組織を解散し、あらためて再結成される実行委員会で「里山アートプロジェクト2010」に取り組むことになった。どうしてこのようなことになったかといえば、当初からすでに思い違いがあったようなのだ。

そもそも、里山アートプロジェクトの始まりは、昨年五月末にエコビの関係者から吉賀町として合併したものの地域の温度差があって、「脱地域発想」を根付かせるマクロな意識性を提供できないかとの提案からだった。
その提案を受けて私は乏しい知識と知恵を絞って、地域を超えて取り組める共通項は何かと考え、「里山」を軸とするアートプロジェクト構想(SAP2009)をまとめた。私としてはそれをもってN法人エコビレッジと実行委員会が連携できればと思いその可能性を探ろうとしたのだった。

それというのも、私たちは「アートムーブ2007〈岩国〉具象の未来へ」という展覧会をサントリーパブリシティサービス社の理解と協力を得て成功させた経験があったからだ。
ところが、この度はいつの間にかN法人エコビレッジの単独事業のようにすすめられ、実行委員会とは名ばかりのきわめて閉鎖的な組織運営となっていった。このことに気づいたのが、資金運営を獲得するための事業申請書作成の作業に取り掛かってのことだった。実に滑稽なことだったが協議した結果、これまでの組織を一度解散してあらためて実行委員会を再結成してスタートすることになったのだ。

私は、アートディレクターとしてかかわることになっていたのだが、具体的に動くことがいつまでも出来なかった。それはN法人エコビレッジが決定したプレ事業の今年度の事業計画書がいつまでたっても出来なかったことにつきる。閉鎖的なすすめ方にも違和感があった。N法人エコビレッジとしては、単独事業として事業資金を獲得してから協力できる人を募集して実行委員会を組織するつもりだったのか。そうだとすれば今まで三回行なってきた実行委員会は何のつもりだったのかということになる。滑稽な話だが、これが事実だった。
しかしながら、これからはじめようというのだから慌てることは何もない。
当初からの地点に立ち戻って、プレイベント「路地プロジェクト・里山」から再スタートすることになったということだ。4月16日から一般公開。乞うご期待だ!


 



エコビレジかきのきむら会場の一室






    
 
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# 路地プロジェクト・里山 vol.1
SAPY2010プレ事業 原田文明展
bummei HARADA Exhibition 路地プロジェクト・里山
2009.4.16thu−5.16sat

 
草の庭/島根県鹿足郡吉賀町六日市
エコビレッジかきのきむら/島根県鹿足郡吉賀町柿木村
 
 
 

 
島根県の西南部に位置する中山間地鹿足郡吉賀町の里山一帯を舞台とする里山アートプロジェクト2010吉賀町(通称 SAPY2010)のプレ事業として行なわれる原田文明展が4月16日からはじまります。
この作品の制作ワークショップが[11日/エコビレッジかきのきむら]、[12日/草の庭]で10時から小学生を対象に行なわれます。
草の庭では、国民文化祭2006やまぐち宇部彫刻展で発表した「路地プロジェクトから」の新展開「路地プロジェクト・里山」の発表となります。








 
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# アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その5(最終)
アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その5(最終)
2007年11月13日tue―11月21日wed
山口県民文化ホール・シンフォニアいわくに








会場の様子





開催期間中、1118日 (日)14時からゲストに世界的なコントラバス奏者の齊藤徹をむかえ、小林裕児とのライブペイン ティングが行なわれ、100人を超す観衆を魅了し大盛況となる。


小林裕児&齊藤徹のライブペインティング

「アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ」公式サイトはこちらから   

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# アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その4
アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その4
2007年11月13日tue―11月21日wed
山口県民文化ホール・シンフォニアいわくに







開催期間中、1117日(土)14時から17時までシンフォニア岩国の大会議室(ミューズホール)でシンポジウム「くらしの中の芸術文化を考える」というテーマで、パネリスト:小林孝亘、小林裕児、野上季衣、長谷川繁、堀研、吉村芳生(参加アーティスト)、井原勝介( 岩国市 長)、出原均(兵庫県立美術館学芸員)、濱本聰( 下関市 立美術館学芸員)によるシンポジウムがコーディネーター:森川紘一郎( 周南市 美術博物館館長)を迎えて開催され、約100人の聴衆の参加とともに有意義な意見交換がなされた。 (敬称略)
 


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# アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その3
アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その3
2007年11月13日tue―11月21日wed
山口県民文化ホール・シンフォニアいわくに






開催期間中、1113日(火)から18日(日)までの連日、11時から12時までの1時間を参加アーティストによる密度の濃いギャラリートークが行なわれ約5060人の観衆の関心を惹きつけました。


吉村
小林裕

長谷川
小林孝
野上

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# アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その2
アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その2
2007年11月13日tue−11月21日wed
山口県民文化ホール・シンフォニアいわくに






展覧会概要
芸術文化の振興発展、活力と潤いのある地域づくりを目的とした手づくりのアートプロジェクトが、アートディレクター:原田文明の呼びかけで組織された市民中心の実行委員会(委員長:野上悦生)によって2006年11月にスタートした。従来の地域や自治体の枠を超え、錦川流域を核とした文化的なムーブ(動き)をつくる生産的な活動そのものを喜びとし、物質的なものとは異なる心による地域(都市)づくりの可能性を考えるプロジェクトの一つとして動き出したのである。また、指定管理者サントリーパブリシティサービス株式会社の共催による新しい運営システム(文化的な市民運動と指定管理者が共同で取り組む)という実験的なアートプロジェクトとなった。
平成15年の「表現の成り立ち」につづくこの企画は、アートムーブ2007〈岩国〉“具象の未来へ”として、シンフォニア岩国企画展示ホールを会場に約1500人の観衆を集め2007年11月13日(火)から11月21日(水)までの9日間の会期で開催された。
本展が意図するのは、重層的で多様化する今日的なアートの動向を背景にして、地域のアートの実態とあわせて現在をみつめることであった。とりわけ表現の具象性に注目することからアートの現在をみつめその可能性と未来への展望をさぐる、として現代アートのみならず出来るだけ広範なところから具象表現の実態を探ることで、本質的でより広がりのあるリアリティー(現在)を確認する絶好の機会となった。

 


実行委員会


展示する野上季衣


アーティストとの交流会


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現況2012展[シンフォニア岩国]
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Wall of the bamboo[2010 周東パストラルホール]

bummei HARADA 「具体絵画の断面 part4」展/2010年1月

路地プロジェクト2010/古着、メッシュ、イルミネーション/周東パストラルホール

WORK 作品 / 1992 / 185x185 cm / 合板、和紙、鉛筆、新聞ほか [現代日本美術展]

WORK 作品 / 1992 / 230x400 cm / 合板、和紙、鉛筆、新聞、染料ほか

COUPLING/1996/秋穂産御影石、コールテン鋼/山口県セミナーパーク

Art document 2004 KINTAIKYO project (総合ディレクター、アーティスト)
祈りプロジェクト/Art document 2004 KINTAIKYO project

錦帯橋の架かる錦川の中流に美川という山間の小さな町がある。かつては川を行き来する“物資輸送の中継地”として、また一時期は“鉱山の町”として栄えた。その町で子ども時代を過ごした私はこの川で育ったといっていい。
夏は一日中、川で魚をとったり泳いだりして遊んだ。大雨の時には川は豹変し、化け物のような濁流となって恐ろしく大きな被害を残した。私が子どもの頃の冬は、まだ雪も多く降っていて、手の切れるような冷たい水の中で、和紙の原料となる楮の皮を剥いた白い材料を浸している大人たちを見ていた。川の一部は凍りつき小雪が降りつづいていた。
川の移ろいに四季を感じ、あるいはこの川と一体となっていたのかもしれない。“エンコウの話”や“かっぱ伝説”を聞かされ、川の怖さ、面白さ楽しさが原体験として身体に染みついている。
記憶の一つに、夏に行われていた“万灯(まんどう)流し”がある。当時は、わら束を円形に形づくり木の枝で三脚を立てて器を支え、たい松を燃やして川に流していたものである。儀礼的な意味としてではなく、ただ非日常的な美しさが記憶に残っている。
振り返ってみれば、この川の自然の様相も私たちの生活の営みとしての文化の「流れ」とともに変ってしまった。“祈りプロジェクト”は、そうした子ども時代の原体験が記憶の底、あるいは意識の底から起きてきたのかもしれない。それとも、これまでの「流れ」の中で失いかけていた祈りの気持ちをあらためて考えたいと願っていたのかもしれない。
平成の架け替えで、錦帯橋は2004年3月に新しく生まれ変わった。この作品は解体された錦帯橋の材料を物質として残すのではなく、錦川の流れに沿って移ろうままにつながれた水上の炎で消滅させ、生まれ変わった橋を照らしだす仕組みとなっている。
私は自らの原体験とあわせて「流れ」と「祈り」そのものに向き合い、私の現在を見つめようとしたのだろうか。それとも、炎として燃え上がる物質の消滅を見つめ精神の回復を願ったのだろうか。
眼前の流れを見つめながら・・・。 

流れ / 2003 / Art move 2003 〈IWAKUNI〉“表現の成り立ち”
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原田美術教室研究生募集中
表現の可能性を考え、個性をひきだすユニークな美術教室

受験コース

このコースでは多様化する今日的な美術の状況と受験の現実をふまえて、ひとりひとりの個性を大切にし、造形美術の基礎的な取り組みから、「見る」「感じる」そして「描く」力を育てます。また、発想の展開や表現することの意義深さ面白さを深く「考える」ことを通して、柔軟で力強い造形力がつくよう親切に指導しています。

児童コース

このコースでは遊び心を大切にして、いろいろな作品の制作に取り組みます。造形美術の楽しさは、ただ作品を完成することだけではなく、つくる過程で何を感じ、また何を考えるかということ。子どもたちと一緒にその創意と可能性について考えながらしんせつに指導しています。

一般コース

文化的な営み、活力と潤いのある生活。このコースでは、はじめての人から県美展や市美展をはじめ他の美術コンクールなどで入選入賞を果たしている人、あるいは国籍・性別・年令を問わず色々な人を対象としています。内容も油彩・水彩・アクリル画と色々ですが、人と人、表現と表現のふれあう中で、テクニックだけではなく絵を描くことで何を発見できるか、ということを問いつづけています。
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絵画のいろは展2015

2015年10月21日wed〜25日sun 10:00〜18:00
シンフォニア岩国企画展示室
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この展覧会は隔年(ビエンナーレ)形式で開催する「絵画のいろは展」と称するグループ展で、今回は第13回展となります。 本展は絵を描きはじめて間もない人から山口県美術展覧会、岩国市美術展覧会をはじめ他の美術コンクールなどで活躍している人、またこれから美大、芸大を受験する高校生や中学生を含む原田美術教室の研究生約20数名による油彩、水彩、アクリル、鉛筆・木炭デッサンなど100点で構成するものです。 今日、私たちは過剰な情報(メディア)と過剰な消費の現実を迎え、アイデンティティーの喪失感と実感(リアリティー)の質的変化の状況に直面し混乱を招いています。 「絵画のいろは展」では日頃の研究成果を発表することと同時に、人と人、表現と表現のふれあいの中で単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるのか、その可能性と意味について考えています。絵画の“いろは”とは、このように制作上の技術の問題だけではなく、日常的な生活のあり方そのものへの問いかけに他ならないのです。 この展覧会が[文化的な営みと豊かさ]また[活力と潤いのある生活]とは何か、という問いについて考える契機となり、地域文化の向上と振興発展に寄与することが出来れば幸いです。
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グループ小品展2016

グループ小品展2016
2016年9月21日(水)〜9月25日(日)
主催:原田美術教室会員

この展覧会グループ小品展は、絵を描きはじめて間もない初心者から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している経験者までを含む原田美術教室の研究生で構成され、絵画のいろは展とともに隔年で開催するものです。 今回のグループ小品展では、日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということ。そして、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考えることを目的としています。 また、グループ研究生として互いの親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさを発見すると同時に表現の多様性について考え、アートの楽しさを伝えることで地域の芸術文化活動の普及と発展に寄与し貢献したいと願うものです。
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原田文明展 ドローイングインスタレーション2015

2015年12月2日wed−6日sun 10:00−18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール
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ドローイングインスタレーションは、ここ十数年にわたって絵画表現の可能性について考えてきた一連の仕事をとおして、偶然とも必然ともいえる結果として発見されたものです。私はこれまで「具体絵画」と称して、物質(素材)が表現目的の手段として扱われるのではなく、物質のあり方それ自体を色彩やフォルムと等しく絵画の重要な構成要素とする一連の作品を制作してきました。そこでは行為と物質がもたらす一回性の出来事をも絵画を成立させる重要な要素として捉え、作為的な感性によって空間へと展開されています。
つまり、そのことによって生成される新しい意味と存在の可能性をリアルな世界として位置づけ、その意味を問いかける主知的な営為と考えてきたのです。したがって、その作用のあり方は平面的な二次元の世界から室内空間(場所)を構成する三次元的な世界へとその機能性を拡張し、ドローイングインスタレーションともいうべき様式へと変容させ意識化されてきたとも云えるのです。
私にとってもはや絵画は物理的な意味においても多元的な空間へと自在に移ろうイリュージョンの世界へと変容してきたと云うべきかもしれません。それは身体として、あるいは存在そのものとして、確知されるべき対象として見えかくれするもの。換言すれば、世界を包み込む現存(リアルな世界)への希求の現われと云えるものかもしれません。 本展はこれまでの多岐にわたる活動をふまえて辿りついた新作ドローイングインスタレーションで構成する原田文明の現況を示すものです。
里の芸術一揆「里山 ART Project 吉賀」

本プロジェクトは隔年式のアートビエンナーレとして、将来の「地域」「文化」「くらし」を考える文化的なムーブメント(運動)をつくることを目的とするものです。また、地域の農耕文化や伝統に学び、芸術文化の振興発展と普及のみならず、「生活と芸術」「過去と現在」「人と地域」の交流を軸とする文化による地域づくりについて考えるものです。 このことは、吉賀町がこれまで取り組んできた自然との共存共生を願うエコビレッジ構想と合わせて、人間の営みとしての文化と里山の自然について考えることであり、里山に潜在する魅力とその可能性を再確認し文化意識の変革と活性化を推進するものです。 今回は、現代アートの最前線で活躍する8名のアーティストによる最新作を現地で制作し、地域住民とともにワークショップや生活文化など多方面での活発な交流が実現されるものと考えています。 2010年10月開催予定。
岩瀬成子の本

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ちょっとおんぶ(岩瀬成子作 北見葉胡絵 講談社)
6才のこども特有のイノセントな感覚世界。この年ごろの人間だけが経験できる世界認識のあり方が本当にあるのかもしれない。あっていいとも思うし、ぼくはそれを信じていいようにも思います。名作「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ)が普遍的に愛読されるのもこの点で納得できる気がするのです。
この本の帯にあるように、絵本を卒業する必要はないけれど絵本を卒業したお子さんのひとり読みや、読みきかせにぴったり!といえるかもしれません。どうぞ、手にとって読んでみてくださいね。
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『マルの背中』(岩瀬成子著 講談社)
父と弟の理央が暮らす家を出て母と二人で生活する亜澄は、駄菓子屋のおじさんから近所で評判の“幸運の猫”を預かることに。野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化賞大賞受賞作家による感動作!
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『ぼくが弟にしたこと』(岩瀬成子著 長谷川修平絵 理論社)
成長の予兆を感じさせるように父と再会した麻里生には、次第に人混みにまぎれていく父の姿は特別な人には見えなかった。著者は帯にこう書き記している。どの家庭にも事情というものがあって、その中で子どもは生きるしかありません。それが辛くて誰にも言えない事だとしても、言葉にすることで、なんとかそれを超えるきっかけになるのでは、と思います。
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『きみは知らないほうがいい』(岩瀬成子著・長谷川集平絵、文研出版)
2015年度産経児童出版文化賞大賞受賞

クニさんの失踪、クラスメートの関係性が微妙に変化するいくつかのエピソード、昼間くんの手紙、錯綜するその渦の中で二人の心の変化と移ろいを軸に物語は複雑な展開をみせる。
最終章、米利の手紙にはこう書いてある。それはぐるぐると自然に起きる渦巻のようなものだった。「いじめ」という言葉でいいあらわせない出来事があちこちで渦巻いている学校。
それでも明るい光に照らされている学校。そして苦い汁でぬるぬるとしている学校。学校よ、と思う。そんなに偉いのか。そんなに強いのか。そんなに正しいのか。わたしは手でポケットの上をぽんぽんとたたいた。

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『あたらしい子がきて』(岩瀬成子著、上路ナオ子絵、岩崎書店)
前作『なみだひっこんでろ』の続編のようでもあり、“みき”と“るい”姉妹のお話となっているけれど、ストーリーそのものはそれとはちがうまったく新しいものである。 ここでは、お母さんのお母さんとその姉、つまり“おばあちゃん”と“おおばあちゃん”という姉妹がいて、知的障害のある57歳の“よしえちゃん”とその弟の“あきちゃん”の姉弟が登場する。 このように“みき”と“るい”姉妹の周りにもそれぞれの兄弟が重層的に描かれている。
第52回野間児童文芸賞受賞
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『くもりときどき晴レル』(岩瀬成子著、理論社)
ひとを好きになるとどうして普通の気持ちじゃなくなるのだろう。誰でもこのような不思議な感情に戸惑いを感じることがある。恋愛感情とも云えないやりきれない気持ちの動きと戸惑いをともなう心理状態のことだ。 本著は、「アスパラ」「恋じゃなくても」「こんちゃん」「マスキングテープ」「背中」「梅の道」という6つの物語で構成された短編集であるけれど、思春期を向かえる少し前になるそれぞれの子どもの現在としてそのやわらかい気持ちの揺れを瑞々しいタッチで描いたもの。
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『なみだひっこんでろ』(岩瀬成子著、上路ナオ子絵、岩崎書店)
今年度第59回課題図書に決定!


 『ピース・ヴィレッジ』(岩瀬成子著、偕成社)

大人になっていく少女たちをみずみずしく描く
「最後の場面のあまりのうつくしさに言葉をうしなった。私たちは覚えている、子どもからゆっくりと大人になっていく、あのちっともうつくしくない、でも忘れがたい、金色の時間のことを。」 角田光代

基地の町にすむ小学6年生の楓と中学1年生の紀理。自分をとりまく世界に一歩ずつふみだしていく少女たちをみずみずしく描いた児童文学。

偕成社から好評新刊発売中!

 『だれにもいえない』(岩瀬成子著・網中いづる画、毎日新聞社)

小さな女の子のラヴストーリー。
点くんをきらいになれたらな、と急に思った。 きらいになったら、わたしは元どおりのわたしにもどれる気がする。 だれにも隠しごとをしなくてもすむし、 びくびくしたり、どきどきしたりしなくてもすむ。(本文より)
4年生の女の子はデリケートだ。 せつなくて、あったかい、岩瀬成子の世界。 おとなも、子どもたちにもおすすめの一冊。

『まつりちゃん』(岩瀬成子著、理論社)
この作品は連作短編集という形式で構成され、抑制の効いた淡々とした表現で描かれているところが新鮮である。各篇ごとにちがった状況が設定され登場人物(老人から子ども)たちはそれぞれ不安、孤独、ストレスといった現代的な悩みを抱えている。その中で全篇を通して登場する“まつりちゃん”という小さな女の子は、天使のように無垢なる存在として現れる。その女の子と関わることによって物語は不思議なこと癒しの地平へと開示され、文学的世界が立ち上がるかのようだ。 岩瀬成子の新しい文学的境地を感じさせる魅力的な一冊ともいえる。

『オール・マイ・ラヴィング』(岩瀬成子著、集英社)
■ 1966年、ビートルズが日本にやって来た!14歳の少女が住む町にビートルズファンは一人だけだった。 ■ 「オール マイ ラヴィング」とビートルズは歌う。聴いていると、だんだんわたしは内側からわたしではなくなっていく。外側にくっついているいろいろなものを振り落として、わたしは半分わたしではなくなる。ビートルズに染まったわたしとなる。 ■ 岩瀬成子の新刊、1月31日集英社から好評発売中。“あの時代”を等身大の少女の目でみつめた感動の書き下ろし長編小説 『オール・マイ・ラヴィング』 ■ ビートルズ ファン必見の文学はこれだ!
『そのぬくもりはきえない』(岩瀬成子著、偕成社)
■ 日本児童文学者協会賞受賞


朝はだんだん見えてくる(岩瀬成子著、理論社) ■ 1977年、岩瀬成子のデビュー作。本書はそのリニューアル版で理論社の『名作の森』シリーズとして再発行されたもの。
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