教室展延期について

  • 2021.08.23 Monday
  • 16:27

 

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今年の10月に予定されていた当教室のメンバーによる「絵画のいろは展」は新型コロナ感染拡大のため来年の四月に延期されました。

この展覧会は子どもから中高生や大人まで多様な表現が楽しめる風通しのいいユニークなものとして、グループ小品展と交互に開催され親しまれてきましたが残念ながらはじめての延期となりました。


デルタ株の猛威によるパンデミックは東京オリンピックパラリンピックの強硬の影響か著しい感染拡大と医療崩壊を招き全国的な広がりをみせています。

発表したい作品がたくさんあることは重々承知していますがこの実情をふまえてみれば延期もやむなしとして受け入れるほかありません。

先のみえない厄介なパンデミックですが教室のみなさん感染することのないよう頑張ってください。

 


 

 

 

フォーラム2013〈岩国〉“オペリータ うたをさがして”岩国公演

  • 2014.01.18 Saturday
  • 11:00
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1月17日金曜日、フォーラム2013〈岩国〉「オペリータうたをさがして」岩国公演が終了。
コントラバスの斎藤徹さんと書家で随筆家の乾千恵さんのコンビを軸に広がった「千恵の輪」は最終公演にふさわしい見事なかたちで完結した。
集客数も当方が思っていた最低限の結果はクリアできたように思っている。
車いすのお年寄りから1才にも満たない赤ちゃんを抱いて観に来てくれた人、パーキンソン病に苦しんでいる高齢者の人もいた。



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お昼に岩国入りした面々は最終日とあってかなりの疲れが感じられたが、早速舞台担当者と打ち合わせをする。簡単な照明の仕込みを13時から頼むことにして、気分転換に錦帯橋を散策することになった。
澄み切った錦川の流れと錦帯橋の美しさに疲れも洗い流されるような気持ちのいい時間を過ごすことができた。近くのレストランで”大名ご膳”なる昼食をゆっくりと楽しんでからホテルへ移動。ぼくはスタッフとの打ち合わせでシンフォニア岩国の会場へとまわった。



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リハーサル風景


17時からリハーサルがはじまり早めのお客さんも17時半くらいからちらほらと見えてきた。感動のあまり、神戸公演から追っかけてきた神戸大の学生がいたり、京都や広島公演のスタッフがいたり、会場はとてもいい雰囲気となっていた。


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舞台はオリヴィエさんのバンドネオンのソロからはじまりジャンさんの巡礼の旅の場面へと静かに移っていく。
思いがけないアクシデントによって設定された二人のソプラノ歌手の”うた”は圧巻だった。それというのも、さとうじゅんこさんの声帯結節のアクシデントから急きょ起用され見事に代役をこなしてきた松本泰子さんに加えて、岡山公演から復活されたさとうさんが参加して二人ソプラノという豪華キャストとなっていたのだ。怪我の巧妙とはひょっとしてこのことかも…



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観衆の反応もよく舞台は観客と一体化し、生命力の回復と再生の”うた”は確かに共鳴したようにも感じ取れた。
徹さんが菩薩と守護神と称する二人のソプラノは天才的なバイオリン、コントラバス、バンドネオン、さらにジャンさんの独特のダンス表現と重複し織り込まれ、それは見事なまでに完結され素晴らしいオペリータの舞台となった。



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打ち上げ(交流会)
 

フォーラム2013〈岩国〉“オペリータ うたをさがして”

  • 2013.11.28 Thursday
  • 18:59
フォーラム2013〈岩国〉実行委員では、山口県東部エリアの地域づくりを考えるこれまでのⅯ21プロジェクトの一貫事業として特別企画『オペリータ/うたをさがして』の岩国公演を開催します。音楽監督に岩国のみなさんともお馴染みの斎藤徹さんを迎え、乾千恵さん脚本による小オペラ形式の舞台公演となります。プロデュースは斎藤朋(マルメロ)さん。
 
いま、中野のポレポレ座公演で収録したCDを毎日聴いているけど、ジャワガムランの屈指の歌い手さとうじゅんこさんのソプラノは凄いぞ!ぶったまげるぞ!
これに天才的なバイオリン奏者喜多直毅、バンドネオン奏者オリヴィエ・マヌーリが参加、さらにジャンさん(ジャン・サスポータス)の詩情あふれるダンスを想像するだけで素晴らしい舞台になることは間違いない。
 
岩国に限らず、一人でも多くの人に観てほしいしチケット発売が待ち遠しい内容だ。

 

『オペリータ/うたをさがして』    
シンフォニアいわくに多目的ホール
2014年1月17日(金) 19:00開演(18:30開場)
主催:フォーラム2013〈岩国〉実行委員会
後援:岩国市、岩国市教育委員会
問い合わせ09011894775(原田


 
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Forum 2012〈岩国〉マドモアゼル・シネマ 旅するダンス「東京タンゴ秋」

  • 2012.10.05 Friday
  • 21:11
フォーラム2012〈岩国〉実行委員会(委員長・野上悦生)では、マドモアゼル・シネマ 旅するダンス「東京タンゴ秋」の舞台公演を開催。会場となったシンフォニア岩国の多目的ホールは超満員の観客で大いに盛り上がった。220席からあふれた観衆は仕方がないので最前列の前に御座敷きの床に座り込んで鑑賞することに・・・

今回の作品ではプリマバレリーナの尾本安代さんと男性ダンサーの松本大樹さんが加わり、ユニークな構成で楽しく分かりやすい内容となっていた。コミカルな場面あり滑稽なやりとりもあり、マドは観客の笑いさえ誘う余裕をみせた。何よりも表情の豊かさと美しい彼女たちのカラダに会場は圧倒され魅了された。

海外公演や地方公演の経験を重ねることで、マドモアゼル・シネマは確実に成長していることを印象づけた。

午前1時までつづいた「打ち上げ」でもほとんどのダンサーが「観客の素直な反応が好意的でとても励みになった」と話していた。
つまり、岩国公演は超満員の観客とダンサーが一体となった素晴らしい舞台となったともいえるだろう。最後にステージに上がったワークショップに参加した子どもたちの表情も輝いていた。

本公演に来てくれた観客とすべてのスタッフ・関係者に感謝します。
皆さんどうもありがとうございました。



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錦帯橋を渡るマドモアゼル・シネマのダンサーたち

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白山神社をお参りして公演の成功を祈願

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軽いストレッチ体操(マドメソッド)からWSがはじまった

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今回のWSには地元の子どもたちが多く集まった

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戸惑っていた参加者もいい感じ・・・

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簡単そうでけっこうハード 

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WSの参加者もマドの公演最後に同じステージにたった

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感動的なラストシーン・・・

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パワフルで女性らしいしなやかなダンスに魅了される超満員の観客

この作品「東京タンゴ」は、ピナ・バウシュ率いるドイツのヴッパタール舞踊団の元中心メンバーの一人ジャン・ローレン・サスポータスさんの振付・監修で2004年に今回の芸術監督伊藤直子さんの故郷鹿児島で初公演された。その後、リメイクを重ね今にいたる。

ジャンさんが村長役になったその作品で
いう印象的な台詞がある。カラダは人の本です。つまり、ぼくたちのカラダは考え方や思いなど歴史が刻まれている書物だというのだ。最近読んだばかりの笠井叡さんの著書『カラダという書物』でも同じことが記述されていた。このことは『東京タンゴ』を理解するときの大切なキーワードのようでもある。

ここで話は少しジャンプ・・・。
『国民文化祭2006やまぐち』があった年、ぼくたちは『フォーラム2006〈岩国〉ジャン・サスポータス&斉藤徹DUOパフォーマンス』を開催した。ということで、岩国のぼくたちともお馴染みのジャン・サスポータスがテレビに出演した。女優の夏木マリが出演する『旅のチカラ』というNHKBSの番組(4日放送)だ。


番組では、ピナのコンテンポラリーダンスに衝撃を受けた夏木マリがドイツのヴッパタールとピナが育ったゾーリンゲンを訪ねる。3
年前、68歳で亡くなったピナ・バウシュへの想いを求めてヴッパタールを訪ね、夏木がジャンさんのワークショップに参加する内容だ。そして、ジャンさんからピナのダンス、創作について学ぶというもの。

だが、最後はどこかヘン?何となく今村昌平って感じになったのが可笑しかったかな。




 

Forum 2012〈岩国〉マドモアゼル・シネマ 旅するダンス「東京タンゴ秋」

  • 2012.08.21 Tuesday
  • 16:39
今秋10月2日(火)の午後7時(6時半開場、7時開演)、シンフォニア岩国多目的ホールにおいて、マドモアゼル・シネマを東京からお招きして『旅するダンス2012東京タンゴ秋』というコンテンポラリーダンスの岩国公演を開催します。

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本公演はこれまで山口県東部地域において芸術文化の振興発展、活力と潤いのある地域づくりを考える文化的なムーブメント(運動)の実現をめざす、として取り組んできた10年計画(M21プロジェクト構想)の一環事業として位置づけ、「フォーラム2012〈岩国〉」として開催するものです。

今回の『東京タンゴ』は、5年前に行なわれた『不思議な場所』につづいて行なわれる2回目の岩国公演となります。

このフォーラムが現代社会の諸問題と私たちの現在を見つめ、これまでの価値観を相対的に捉えかえす眼差しとともに、豊かな想像力をもって将来の「地域」「文化」「暮らし」について考える契機ともなれば幸いです。

(フォーラム2012〈岩国〉総合ディレクター:原田文明)


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知っていると思っていたものが、いや知ってはいなかったんだと気づく瞬間、感動がおきる。女性だけで踊るマドモアゼル・シネマのダンスは、わたしの中の古い美を壊す。そして全身が新しい光で包まれるのを感じる。

強さも弱さも、美も醜も、喜びも哀しみも肉体と共にある。彼女たちの内側からあふれ出る生命の力は霊的でもあり神話的でさえある。ダンスのその一瞬その一瞬に美が宿っている。女はこんなにも美しかったのかと思う。

女性はぜったい見逃さないでほしい。そして男性にもぜひ見てほしい。

(作家:岩瀬成子)


乞うご期待!    
みなさ〜ん、ぜひ是非ご来場くださいね。








 

路地プロジェクト・里山 vol.2

  • 2011.04.19 Tuesday
  • 15:14
いままで進めようとしてきたSAPY2010プレ事業は、私の「路地プロジェクト・里山」という展覧会(4月16日thu−5月16日sat、エコビレッジかきのきむら会場と同時発表)の開催をもって終了することとなった。たいへん残念なことであるが、実に不思議というか奇妙なコトになってしまった。
したがって、第三回実行委員会をもってこれまでの組織を解散し、あらためて再結成される実行委員会で「里山アートプロジェクト2010」に取り組むことになった。どうしてこのようなことになったかといえば、当初からすでに思い違いがあったようなのだ。

そもそも、里山アートプロジェクトの始まりは、昨年五月末にエコビの関係者から吉賀町として合併したものの地域の温度差があって、「脱地域発想」を根付かせるマクロな意識性を提供できないかとの提案からだった。
その提案を受けて私は乏しい知識と知恵を絞って、地域を超えて取り組める共通項は何かと考え、「里山」を軸とするアートプロジェクト構想(SAP2009)をまとめた。私としてはそれをもってN法人エコビレッジと実行委員会が連携できればと思いその可能性を探ろうとしたのだった。

それというのも、私たちは「アートムーブ2007〈岩国〉具象の未来へ」という展覧会をサントリーパブリシティサービス社の理解と協力を得て成功させた経験があったからだ。
ところが、この度はいつの間にかN法人エコビレッジの単独事業のようにすすめられ、実行委員会とは名ばかりのきわめて閉鎖的な組織運営となっていった。このことに気づいたのが、資金運営を獲得するための事業申請書作成の作業に取り掛かってのことだった。実に滑稽なことだったが協議した結果、これまでの組織を一度解散してあらためて実行委員会を再結成してスタートすることになったのだ。

私は、アートディレクターとしてかかわることになっていたのだが、具体的に動くことがいつまでも出来なかった。それはN法人エコビレッジが決定したプレ事業の今年度の事業計画書がいつまでたっても出来なかったことにつきる。閉鎖的なすすめ方にも違和感があった。N法人エコビレッジとしては、単独事業として事業資金を獲得してから協力できる人を募集して実行委員会を組織するつもりだったのか。そうだとすれば今まで三回行なってきた実行委員会は何のつもりだったのかということになる。滑稽な話だが、これが事実だった。
しかしながら、これからはじめようというのだから慌てることは何もない。
当初からの地点に立ち戻って、プレイベント「路地プロジェクト・里山」から再スタートすることになったということだ。4月16日から一般公開。乞うご期待だ!


 



エコビレジかきのきむら会場の一室






    
 

路地プロジェクト・里山 vol.1

  • 2011.04.18 Monday
  • 16:58
SAPY2010プレ事業 原田文明展
bummei HARADA Exhibition 路地プロジェクト・里山
2009.4.16thu−5.16sat

 
草の庭/島根県鹿足郡吉賀町六日市
エコビレッジかきのきむら/島根県鹿足郡吉賀町柿木村
 
 
 

 
島根県の西南部に位置する中山間地鹿足郡吉賀町の里山一帯を舞台とする里山アートプロジェクト2010吉賀町(通称 SAPY2010)のプレ事業として行なわれる原田文明展が4月16日からはじまります。
この作品の制作ワークショップが[11日/エコビレッジかきのきむら]、[12日/草の庭]で10時から小学生を対象に行なわれます。
草の庭では、国民文化祭2006やまぐち宇部彫刻展で発表した「路地プロジェクトから」の新展開「路地プロジェクト・里山」の発表となります。








 

アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その5(最終)

  • 2011.04.11 Monday
  • 13:01
アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その5(最終)
2007年11月13日tue―11月21日wed
山口県民文化ホール・シンフォニアいわくに








会場の様子





開催期間中、1118日 (日)14時からゲストに世界的なコントラバス奏者の齊藤徹をむかえ、小林裕児とのライブペイン ティングが行なわれ、100人を超す観衆を魅了し大盛況となる。


小林裕児&齊藤徹のライブペインティング

「アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ」公式サイトはこちらから   

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アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その4

  • 2011.04.11 Monday
  • 13:00
アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その4
2007年11月13日tue―11月21日wed
山口県民文化ホール・シンフォニアいわくに







開催期間中、1117日(土)14時から17時までシンフォニア岩国の大会議室(ミューズホール)でシンポジウム「くらしの中の芸術文化を考える」というテーマで、パネリスト:小林孝亘、小林裕児、野上季衣、長谷川繁、堀研、吉村芳生(参加アーティスト)、井原勝介( 岩国市 長)、出原均(兵庫県立美術館学芸員)、濱本聰( 下関市 立美術館学芸員)によるシンポジウムがコーディネーター:森川紘一郎( 周南市 美術博物館館長)を迎えて開催され、約100人の聴衆の参加とともに有意義な意見交換がなされた。 (敬称略)
 


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アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その3

  • 2011.04.10 Sunday
  • 15:16
アートムーヴ2007〈岩国〉具象の未来へ その3
2007年11月13日tue―11月21日wed
山口県民文化ホール・シンフォニアいわくに






開催期間中、1113日(火)から18日(日)までの連日、11時から12時までの1時間を参加アーティストによる密度の濃いギャラリートークが行なわれ約5060人の観衆の関心を惹きつけました。


吉村
小林裕

長谷川
小林孝
野上

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原田美術教室の活動


♛ 第16回絵画のいろは展
2023年11月15日wed〜11月19日sun
10:00〜18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール


この展覧会は、絵を描きはじめて間もない人から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している大人に加えて、これまでTRY展として活動してきた子どもたちを含む初心者から経験者までの作品を一堂に展示する原田美術教室の研究生およそ20名で構成するものです。 アトリエや教室での日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということから、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考える契機となることを願っています。 「絵画のいろは」とは、このように制作上の技術の問題だけでなく、日常生活での活力や潤いのある生活のあり方を考える実践的問いかけに他ならないのです。 特に今回は子どもたちの作品を含めて広く深くそのことを考える風通しのいい構成となっています。研究生として親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさや表現の多様性について考え、アートのおもしろさを伝えることで地域の芸術文化活動の普及と発展に寄与したいと願うものです。














子どもの作品が大人気








♛ グループ小品展2024
2024年10月3日(水)〜10月6日(日)
10:00−18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール



この展覧会グループ小品展は、絵を描きはじめて間もない初心者から山口県美展・岩国市美展など他の美術コンクールや個展などで活躍している経験者までを含む原田美術教室の研究生で構成され、絵画のいろは展とともに隔年で開催するものです。 今回のグループ小品展では、日ごろの研究成果を発表すると同時に、人と人、表現と表現のふれあうなかで単に技術の習得のみならず、絵を描くことで何を考え、何を発見することができるかということ。そして、「文化的な営みと豊かさ」あるいは「活力と潤いのある生活」とは何か、という問いについて考えることを目的としています。 また、グループ研究生として互いの親睦を兼ねたコミュニケーションを大切にし、互いの作品を認める楽しさを発見すると同時に表現の多様性について考え、アートの楽しさを伝えることで地域の芸術文化活動の普及と発展に寄与し貢献したいと願うものです。









 

♛ 山口県美術展覧会2019 2019年2月14日(木)−3月3日(日)9:00−17:00(入館は16:30まで) 
休館日:2月18日(月)、25日(月)
観覧料/一般:500(400)円 学生:400(300)円( )内は20人以上の団体料金
*18歳以下は無料 *70才以上の方、中東教育学校、高等学校、特別支援学校に在学する方等は無料 *障碍者手帳等をご持参の方とその介護の方1名は無料
山口県立美術館

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優秀賞 藤本スミ

入選 玉井康子

入選 中村みどり



佳作賞 浜桐陽子

原田文明の現況2021展


2021年5月19日wed−5月23日sun
10:00−18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール



本展は1990年代のはじめ頃から具体絵画として精力的に発表してきた一連の絵画作品とドローイングとインスタレーションによる新作13点で構成するのものです。













原田文明展 ドローイングインスタレーション2018


2018年11月21日wed−25日sun 10:00−18:00
シンフォニア岩国企画展示ホール











ドローイングインスタレーションは、ここ十数年にわたって絵画表現の可能性について考えてきた一連の営為の中で、偶然とも必然ともいえる結果として発見されたものです。
私はこれまで「具体絵画」と称して、物質(素材)が表現目的の手段として扱われるのではなく、物質のあり方それ自体を色彩やフォルムと等しく絵画の重要な構成要素とする一連の作品を制作してきました。
ここでは行為と物質がもたらす一回性の出来事さえも絵画を成立させる重要な要素として捉え、作為的な感性によって空間へと展開されています。いうまでもなく、そのことによって生成される新しい意味と存在の可能性をリアルな知覚的世界として位置づけ、形而上学的な意味を問いかける主知的な営為と考えてきたのです。
さらに、その表現形式のあり方は平面的な二次元の世界から室内空間(場所)を構成する三次元的な世界へとその機能性を拡張し、ドローイングインスタレーションともいうべき様式へと変容させ意識化されてきたとも云えます。
私にとってもはや絵画は多元的な空間へと自在に移ろうイリュージョンの世界へと変容してきたと云うべきかもしれません。それは身体性を意識したメタフィジカルな実践として存在論的に見えかくれする場面への接近であり、換言すれば世界を包み込む現存(リアルな世界)への希求の現われというべきかも知れないのです。
本展はこれまでの多岐にわたる活動をふまえてたどりついた新作ドローイングインスタレーションの様式にさらに色彩的要素を取り入れることによって新境地への挑戦と可能性を探求する原田文明の現況とその一端を示すものです。

里の芸術一揆「里山 ART Project 吉賀」




本プロジェクトは隔年式のアートビエンナーレとして、将来の「地域」「文化」「くらし」を考える文化的なムーブメント(運動)をつくることを目的とするものです。また、地域の農耕文化や伝統に学び、芸術文化の振興発展と普及のみならず、「生活と芸術」「過去と現在」「人と地域」の交流を軸とする文化による地域づくりについて考えるものです。 このことは、吉賀町がこれまで取り組んできた自然との共存共生を願うエコビレッジ構想と合わせて、人間の営みとしての文化と里山の自然について考えることであり、里山に潜在する魅力とその可能性を再確認し文化意識の変革と活性化を推進するものです。 今回は、現代アートの最前線で活躍する8名のアーティストによる最新作を現地で制作し、地域住民とともにワークショップや生活文化など多方面での活発な交流が実現されるものと考えています。 2010年10月開催予定。

岩瀬成子話題の本棚


ジャングルジム(2022年ゴブリン書房)


ひみつの犬(2022年岩崎書店)
「いい人間になるのって難しいよ」とお姉ちゃんは言った。(p238)
児童文学として哲学的な問いをふくむシリアスな問題を子ども特有の感覚と生き生きとした表現で描いた長編物語。


わたしのあのこあのこのわたし(2021年 PHP研究所)

すれちがいながらも 助け合う ふたりの物語

秋ちゃんはすごく怒っていた。「とりかえしがつかない」と秋ちゃんはいった。
「二度と手に入らない」ともいった。どの言葉もわたしに命中した。
きいている途中から心臓がどきどきしはじめた。
わたしは秋ちゃんの怒った顔だけを見ていた。
秋ちゃんの怒りがどんどんふくらんでいくのがわかった。
秋ちゃんはわたしをゆるしてくれないかもしれない。


ネムノキをきらないで(2020年 文研出版)
この物語はおじいさんの家の庭にあるネムノキをきる話からはじまる。ぼくはネムノキをきることに反対だが枝がのびすぎてあぶなくなったから樹木医さんに相談して剪定してもらうことになった、ということだ。
「だめ、だめ。」と、ぼくは泣きながらいった。「こまったなあ。」とおじいさんはいった。お母さんはぼくの頭をなでようとした。ぼくはその手をふりはらった。「ばかだ。おとなはみんな大ばかだ。」ぼくにはもっといいたいことがあった。ネムノキについて。でも、どういえばいいかわからなかった。(…略)胸のなかは嵐のようだった。いろいろな気もちがぶつかり合っていて、どうすればもとのような落ち着いた気もちになれるのかわからなかった。(本文よりp16〜17)
家に帰った伸夫はつぎの朝、自分の部屋をでるとき何も知らずに柱をとおりかかったイエグモをつぶしてしまったことに気づく。


おとうさんのかお(2020年 佼成出版)

岩瀬成子の最新作「おとうさんのかお」が佼成出版社から出版されました。

「遠くを見ろっていったんだよね。おとうさん」と、わたしはいいました。「え」と、おとうさんはわたしをみました。「わたし、思いだした。このまえ、大川で思いだしかけていたこと。じてん車のれんしゅうをしていたときのこと。おとうさんは、『目の前ばっかり見てちゃだめ。もっと先のほうを見なきゃ』っていったよ」「そうだったかな」「『先のほうだけでもだめ、ときどき、ずっと遠くを見るんだ。ずっとずっと遠くだよ。山のむこう遠く』っていったよ」(本文よりp87)


もうひとつの曲り角(2019年 講談社)
野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化賞大賞、IBBYオナーリスト賞など数々の賞を受賞する岩瀬成子氏の最新長編作品。

柵には半開きになった木の扉がついていて、その扉に「どうぞお入りください」と青色のマジックで書かれた板がぶらさがっていた。 「いやだ。あたしはそんなところへは、ぜったいに入らないから」ときこえた。 えっ。どきんとした。 庭木のむこうからだった。わたしにむかっていったんだろうか。 わたしは耳をすまして、木々にさえぎられて見えない庭のようすをうかがった。 しんとしていた。 だれがいるんだろう。 わたしはぶらさがっている板をもう一度見た。 それから足音を立てないようにして、そっと扉のあいだから庭に入っていった。しかられたら、すぐににげだすつもりだった。ちょっとだけ、のぞいてみたかった。──本文より。 小学五年のわたしと中一の兄は二ヶ月前、母の理想の新しい家、市の東側から西側へ引っ越してきた。この町で通い出した英会話スクールが休講だったので、わたしはふと通ったことのない道へ行ってみたくなる。道のずっと先には道路にまで木の枝が伸びている家があり、白い花がちらほらと咲いて・・・・。

日本絵本賞、講談社出版文化賞、ブラチスラバ世界絵本原画展金牌、オランダ銀の石筆賞など受賞の酒井駒子氏による美しい装画にも注目!

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地図を広げて(2018年 偕成社)
父親と2人暮らしの鈴のもとに、母親が倒れたという知らせがとどく。母はそのまま亡くなってしまい、母親のもとにいた弟の圭が、鈴たちといっしょに暮らすことになった。 たがいに離れていた時間のこと、それぞれがもつ母親との思い出。さまざまな思いをかかえて揺れ動く子どもたちの感情をこまやかにとらえ、たがいを思いやりながら、手探りでつくる新しい家族の日々をていねいに描いた感動作。


ともだちのときちゃん(2017年 フレーベル館)
フレーベル館【おはなしのまどシリーズ】として出版された岩瀬成子の新刊『ともだちのときちゃん』は、イメージの広がりとこの年頃の子どもが経験する瑞々しい出会いにあふれています。(略)著者はそういう細部をみつめる子どもの感情をとてもよく描いていて、このお話しの最後のところでたくさんのコスモスの花にかこまれて青い空と雲をみつながら「ぜんぶ、ぜんぶ、きれいだねえ」とふたりの気持ちをつたえています。

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ちょっとおんぶ(2017年 講談社)
6才のこども特有のイノセントな感覚世界。この年ごろの人間だけが経験できる世界認識のあり方が本当にあるのかもしれない。あっていいとも思うし、ぼくはそれを信じていいようにも思います。名作「もりのなか」(マリー・ホール・エッツ)が普遍的に愛読されるのもこの点で納得できる気がするのです。
この本の帯にあるように、絵本を卒業する必要はないけれど絵本を卒業したお子さんのひとり読みや、読みきかせにぴったり!といえるかもしれません。どうぞ、手にとって読んでみてくださいね。

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マルの背中(2016年 講談社)
父と弟の理央が暮らす家を出て母と二人で生活する亜澄は、駄菓子屋のおじさんから近所で評判の“幸運の猫”を預かることに。野間児童文芸賞、小学館文学賞、産経児童出版文化大賞受賞作家による感動作!

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ぼくが弟にしたこと(2015年 理論社)
成長の予兆を感じさせるように父と再会した麻里生には、次第に人混みにまぎれていく父の姿は特別な人には見えなかった。著者は帯にこう書き記している。どの家庭にも事情というものがあって、その中で子どもは生きるしかありません。それが辛くて誰にも言えない事だとしても、言葉にすることで、なんとかそれを超えるきっかけになるのでは、と思います。

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きみは知らないほうがいい(2014年 文研出版)
2015年度産経児童出版文化大賞受賞。
クニさんの失踪、クラスメートの関係性が微妙に変化するいくつかのエピソード、昼間くんの手紙、錯綜するその渦の中で二人の心の変化と移ろいを軸に物語は複雑な展開をみせる。
最終章、米利の手紙にはこう書いてある。それはぐるぐると自然に起きる渦巻のようなものだった。「いじめ」という言葉でいいあらわせない出来事があちこちで渦巻いている学校。
それでも明るい光に照らされている学校。そして苦い汁でぬるぬるとしている学校。学校よ、と思う。そんなに偉いのか。そんなに強いのか。そんなに正しいのか。わたしは手でポケットの上をぽんぽんとたたいた。

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あたらしい子がきて(2014年 岩崎書店)
前作『なみだひっこんでろ』の続編のようでもあり、“みき”と“るい”姉妹のお話となっているけれど、ストーリーそのものはそれとはちがうまったく新しいものである。 ここでは、お母さんのお母さんとその姉、つまり“おばあちゃん”と“おおばあちゃん”という姉妹がいて、知的障害のある57歳の“よしえちゃん”とその弟の“あきちゃん”の姉弟が登場する。 このように“みき”と“るい”姉妹の周りにもそれぞれの兄弟が重層的に描かれている。
第52回野間児童文芸賞、JBBY賞、IBBYオナーリスト賞を受賞。

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くもりときどき晴レル(2014年 理論社)
ひとを好きになるとどうして普通の気持ちじゃなくなるのだろう。誰でもこのような不思議な感情に戸惑いを感じることがある。恋愛感情とも云えないやりきれない気持ちの動きと戸惑いをともなう心理状態のことだ。 本著は、「アスパラ」「恋じゃなくても」「こんちゃん」「マスキングテープ」「背中」「梅の道」という6つの物語で構成された短編集であるけれど、思春期を向かえる少し前になるそれぞれの子どもの現在としてそのやわらかい気持ちの揺れを瑞々しいタッチで描いたもの。

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なみだひっこんでろ(2012年 岩崎書店)
今年度第59回課題図書に決定!

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ピース・ヴィレッジ(2011年 偕成社)


大人になっていく少女たちをみずみずしく描く
「最後の場面のあまりのうつくしさに言葉をうしなった。私たちは覚えている、子どもからゆっくりと大人になっていく、あのちっともうつくしくない、でも忘れがたい、金色の時間のことを。」 角田光代
基地の町にすむ小学6年生の楓と中学1年生の紀理。自分をとりまく世界に一歩ずつふみだしていく少女たちをみずみずしく描いた児童文学。
偕成社から好評新刊発売中!

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だれにもいえない(岩瀬成子著・網中いづる画、毎日新聞社)


小さな女の子のラヴストーリー。
点くんをきらいになれたらな、と急に思った。 きらいになったら、わたしは元どおりのわたしにもどれる気がする。 だれにも隠しごとをしなくてもすむし、 びくびくしたり、どきどきしたりしなくてもすむ。(本文より)
4年生の女の子はデリケートだ。 せつなくて、あったかい、岩瀬成子の世界。 おとなも、子どもたちにもおすすめの一冊。

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まつりちゃん(岩瀬成子著、理論社)
この作品は連作短編集という形式で構成され、抑制の効いた淡々とした表現で描かれているところが新鮮である。各篇ごとにちがった状況が設定され登場人物(老人から子ども)たちはそれぞれ不安、孤独、ストレスといった現代的な悩みを抱えている。その中で全篇を通して登場する“まつりちゃん”という小さな女の子は、天使のように無垢なる存在として現れる。その女の子と関わることによって物語は不思議なこと癒しの地平へと開示され、文学的世界が立ち上がるかのようだ。 岩瀬成子の新しい文学的境地を感じさせる魅力的な一冊ともいえる。

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オール・マイ・ラヴィング(岩瀬成子著、集英社)

■ 1966年、ビートルズが日本にやって来た!14歳の少女が住む町にビートルズファンは一人だけだった。 ■ 「オール マイ ラヴィング」とビートルズは歌う。聴いていると、だんだんわたしは内側からわたしではなくなっていく。外側にくっついているいろいろなものを振り落として、わたしは半分わたしではなくなる。ビートルズに染まったわたしとなる。 ■ 岩瀬成子の新刊、1月31日集英社から好評発売中。“あの時代”を等身大の少女の目でみつめた感動の書き下ろし長編小説 『オール・マイ・ラヴィング』 ■ ビートルズ ファン必見の文学はこれだ!

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そのぬくもりはきえない(岩瀬成子著、偕成社)
■ 日本児童文学者協会賞受賞


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朝はだんだん見えてくる(岩瀬成子著、理論社) ■ 1977年、岩瀬成子のデビュー作。本書はそのリニューアル版で理論社の『名作の森』シリーズとして再発行されたもの。

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